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《風見 幽香》 No.046 Character <第一弾> GRAZE(5)/NODE(9)/COST(7) 種族:妖怪 (自動α): 〔このキャラクター〕は「戦闘修正:+X/+X」を得る。Xは全てのアクティブ状態のノードの枚数に等しい。 (自動γ): 〔このキャラクター〕が相手キャラクターを戦闘により決死状態にした場合、〔相手プレイヤーの手札1枚〕を無作為に選び、そのプレイヤーのノードにアクティブ状態でセットする。 攻撃力(10)/耐久力(8) 「花を咲かせる事は、土の力なのです。だから、咲いたら土に還す事もお忘れ無く」 (PR.038:「地獄にはどういう花が咲いているのでしょう。さぞかし悪い事した花なんでしょうね」) Illustration:雨宮結鬼 コメント 四季のフラワーマスター。 八雲 紫/1弾と並ぶ、最上級の戦闘力を持った妖怪キャラクターである。 第一弾のセットの中では、最高のコストを誇るキャラクター。 10弾発売までは合計値が最も高いカードであった。(現在は八意 永琳/10弾の10N7C) それでも高ノードなので月都万象展でこのカードを公開すれば、ほぼ確実に場に出すことができる まともに運用するのならば普通にプレイしようとするのは無謀なので、大妖怪降臨、夜雀の歌声、月都万象展などのサポートカードで出すのが望ましいだろう。 このキャラクターのアドバンテージは、ずばり「戦闘力」である。 二つの能力は、それぞれがそれぞれを補い合い、結果として伊吹 萃香/1弾に匹敵するほどの高い成長性を可能としている。 また一つ目の能力はノーコストで付与されるハンデス効果と言えるので、相手に反撃されるリスクを少しだけ和らげ、その高い戦闘力という利点を生かす形になっている。 欠点は、高いグレイズに加え上記の能力のせいで、相手に攻撃が通っても通らなくても相手に恩恵を与えてしまう事。また相手にとって見ればコマンドカード等でアクティブノードをスリープノードに変えてしまえばそれだけで弱体化してしまえるため、戦闘力が一定せずある程度の不確定要素を余儀無くされるというリスクも持っている。 伝説を所持せず、以前は特に強力なシナジーを持つカードが限られていた為芸の無さが目に付く事が多かったが、対応するスペルである幻想『花鳥風月、嘯風弄月』により白玉楼の幻闘などのコマンドカードを確実に防ぐ事が出来るようになり、さらに豊作『穀物神の約束』とのコンボで一撃必殺を狙う事も可能となったので、それらのサポートを駆使して上手く使いこなしたい。 関連 第一弾 Based Starter プロモーションカード 風見 幽香/5弾 風見 幽香/14弾 眠れる恐怖チーム 花符『幻想郷の開花』 幻想『花鳥風月、嘯風弄月』 横溢
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PPKK/036 C 歌う美羽/小学5年生 女性 パートナー 喜ぶ美羽/小学5年生 女性 レベル 3 攻撃力 3000 防御力 6000 【よかったら一緒に歌いませんかっ?】《家族》《おしゃれ》 【永】〔手札〕 このカードはあなたのリングの《おしゃれ》のパートナーとしても扱う。(このカードでリングのカードをパートナーブロックできる) 作品 『パパのいうことを聞きなさい!』 関連項目 『パパのいうことを聞きなさい!』 喜ぶ美羽/小学5年生
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憎悪の声は歓喜する そこだけ色の違う地面の上に、傾きかけた陽が作る細長い影が並んでいる。 道路の外れの林の中に作った手塚の墓の前で、ヒビキはもう一度手を合わせた。 「……手塚。ゆっくり休んでくれな」 他の面々も、沈痛な表情でその背中を見つめている。 掘り返されたばかりの土のにおい、冷たさを増した風、そのどれもが悲しみを一層呼び起こすようだった。 ヒビキが立ち上がろうとして、ふと地面を見ると、動く小さなものが目に映った。サソードゼクターだ。 辺りから拾ってきた花崗岩の墓標の前にたどり着くと、尾を垂らしてじっとしている。 ヒビキにはサソードゼクターの緑色の目が、悲しみに光っているように思えた。 「……手塚の事が大好きだったんだな、お前」 ダグバと戦った時、怪我を手当てする時。いつでもこの小さなサソリは、手塚のために必死だった。 つい先刻、仲間の一人を変身させたのも、手塚の仇を取るためだろう。 機械そのものの姿に似つかわしくない、情の感じられるサソードゼクターの行動を思い出し、ヒビキは慰めの言葉を口にする。 「ありがとな。手塚の言うように、俺たちみんなで『運命を変えて』やろうぜ」 サソードゼクターは何も応えず、ついと歩き出すと、おそらく誰かしらの荷物に紛れ込んだのだろう、姿を消した。 はは、とヒビキは微かに笑い声を漏らす。そして今度こそ立ち上がって振り返ると、仲間たちに言った。 「じゃあ―――行こうか」 それぞれが決意の表情を浮かべて頷く。踵を返し歩き始めた一同の背中を見て、ヒビキもそれに続いた。 重く強く、『誰かを守る』事の意味を胸に刻んで。 ※※※ 時刻はやや遡る。放送局を離れた志村純一は、駅前の大通りから病院を仰ぎ見ていた。 ヘルメットのバイザーを上げて目を凝らすと、窓ガラスが割られ、白い壁面は黒く煤け一部崩れている所もあるようだ。 放送局にいた頃は気が付かなかったが、かつて大規模な戦闘があったことは間違いないだろう。 (下手をすれば、巻き込まれていたかもしれないな……) そうならなかったことに胸を撫で下ろしつつ、バイクから降りて様子を伺う。 と言っても、無駄に身を危険に晒すつもりはない。外部から軽く覗き見る程度だ。 閑散とし、荒れ果てたロビーは無人である。戦闘を行っていたであろう者たちも、こちらへ向かっていたはずのヒビキたちの影もない。 距離はそう遠くなく、足もある事も考慮すれば、何かしらのトラブルが起こったのだろう。 だとすれば、ここに留まって到着を待つよりは一刻も早く合流するべく行動したほうがいい。 一文字の死に疑問を持たれるのだけは避けなければならないのだ。 その事でふと志村は思い直し、もう一度危険がない事を確認すると、破れた自動ドアから病院の中へと入り込んだ。 ※※※ 「それで、これがヒビキさんが言ってた『青いバラ』ですか?」 「うん、そうそう。キレイだろ?」 驚きを滲ませて問いかける京介にヒビキが答える。 瑞々しい、張りのある花弁に露を乗せた『青いバラ』は、先刻見たときと変わらず静かに佇んでいた。 物珍しさからか近寄ってしげしげと覗き込む者もいれば、あまり興味をそそられないのかやや遠くから見ている者もいる。 ヒビキから事情を聞いた木場が僅かに声を弾ませた。 「これを持っていけば、ヒビキさんの仲間が助かるんですよね」 「そう言われたらしいんだけどね。コレを外す研究をしてるとかで……何か関係があるのかな?」 「首輪を……」 言いながら首を指差すヒビキに、傍らに立っていた香川は反応する。 人を灰化させる技術と、『不可能』の象徴とも言える青いバラ。 スマートブレインの持つ未知の技術の作り出した物であるという共通点を持つ、異なる事象。 (つまり、バラを入手するよう命じた男は、この二つが関係しているという事を知っている) 香川は腕を組むと、思案を巡らせ始める。研究所に居るという男は、そこで何かを発見したのだろうか。 もう一つの指令、放送を行うように言ったのはおそらく参加者を集めて一網打尽にする罠か何かのつもりだろう。 だが、どんな目的を持つ者であれ、首輪の制限を疎ましく思うのは何らおかしな事ではない。 そして―――指定された『青いバラ』がこうして存在している以上、彼らが今の自分たちよりも確実な情報を掴んでいる可能性は高い。 このままヒビキに同行し、彼らにコンタクトを取るのが得策か。 そう考えていると、木場が花を一輪だけ摘み、食料品が入っていたらしいビニール袋に入れているのが目に映った。 それを持ちこちらへ駆け寄ってくる。 「ヒビキさん、これでいいですか? 一応水も入れておいたので、少しの間なら持つと思います」 「ああ、サンキュー」 ヒビキは礼を言って袋を受け取ると、ビニールの口を塞いで、潰さないようにそっとデイパックにしまった。 ふと、微笑んでその様子を見ていた木場と、香川の目線がぶつかる。木場は気まずそうに顔を伏せ、目を逸らした。 先程侑斗から説明を受け、謝罪されたものの、二人の間に生じたわだかまりは氷解しきれるものではない。 黙って侑斗たちの元へ戻っていく木場の背中を見る香川の視線は冷ややかだった。 ※ ヒビキはほんの一瞬香川と木場の間に漂った居心地の悪い空気に、どうしたものか、と頭を掻いた。 しかし、今は誤解があったとしても、お互い事態の打開を目指す仲間同士なのだ。 行動を共にするうちに頑なな心も解けていくだろう、とすぐに気を取り直す。 (さっきだって、力を合わせて戦ってたんだもんな) ウン、と一人頷いて、バラの方へと向き直ったヒビキは、目の前に二つ並んだ同じ顔に後ずさった。 まるで双子のようにそっくりな二人は、解っていても自分の弟子である京介が二人に増えたようで驚いてしまう。 「あーびっくりしたあ、本当に似てるな~、京介と侑斗は」 そう言って笑う自分を見て、不服そうに顔を見合わせる様子もそっくり同じな二人を見て、ヒビキは思う。 (こりゃいよいよ、他にも同じ顔の人間がいるかもしれないな……) 手塚と一文字、京介と侑斗。 顔のつくりは同じだが、かなり雰囲気の違う手塚と一文字に比べ、この二人は見た目といい性格といい共通している部分が多い。 少し似ている程度ならともかく、ここまでそっくりな人物ばかりが集められていると何か作意があるのではないかとも思ってしまう。 一文字が見た志村の件とも合わせて―――無論、決め付けるのは早計だが、その可能性が高まったことは間違いない。 よもや自分と同じ顔の人間も連れて来られているのではないか、とまで考え出したヒビキに、唇を尖らせて京介が言う。 「笑い事じゃないですよ、コイツが俺に似てるせいで、追っかけられてすごい大変だったんですから」 「何だよ、そうじゃなくてお前が俺に似てるんだろ。迷惑だって言うなら俺もそうだ」 嫌そうな口ぶりまでよく似ている。腕を組んだまま黙って立っている葦原の隣で、木場が苦笑した。 これでは間違われるのも無理はないだろう。二人は言い合ってはいるものの、やはり親近感が沸くのか打ち解けた様子である。 ヒビキは「まあまあ」と二人の肩をポンポンと叩いて宥めた。 「顔が似てるのは誰のせいでもないじゃないの。一緒に居れば、これ以上変な間違いも起こらないだろうしさ」 「それは……そうかもしれませんけど」 「それにさ、侑斗は鬼とは違うけど、さっきみたいに変身して戦えるんだし、心強いじゃないか。な?」 フォローしてもなお、不満げな声を漏らす京介を横目で見て、侑斗はふん、とそっぽを向きながら言った。 「お前はまだ修行中、なんだろ。 とにかく俺たちの足を引っ張らないようにしてくれよ」 「なんだとっ!」 掴みかからんばかりの勢いでいきり立つ京介を抑えながら、内心ヒビキは首をかしげた。 京介の態度に、少し前から違和感を覚えていたのだった。 自分の実力以上の虚勢を張る事もあるにはあるが、負けん気が強く、何だかんだで鬼の修行にも喰らいついてくる根性持ち。 だが、今の京介はどうも何かが違うようだ。あえて言うなら、出会ったばかりの頃のような、気持ちだけが先走っている印象を受ける。 (でもまあ……こんな状況なら、頼りない気持ちになるのも仕方ないか) なにせ、殺し合いを強制されるなどと言う異常事態である。普段の魔化魍退治とは全く違う。 そんなシチュエーションに放り込まれて、未熟な少年がいつも通りの精神状態を維持しろと言うほうが無理なのだ。 それでも、侑斗と京介のやりとりのおかげか、何となく和んだ雰囲気になった事にほっとしつつ、再び二人の仲裁に入った。 ※※※ 西の空に浮かぶ雲がオレンジ色を帯びてきた頃、ヒビキたちは『青いバラ』のあった丘からやや南下した位置にある駅の構内に移動していた。 ヒビキが乗っていたバイク、『竜巻』は北崎に奪われてしまったが、途中に放置されていた『凱火』を回収できたのは幸いだった。 小さな噴水が――モーターが止まっているために埃や細かなゴミが浮いていてあまり気分の良いものではなかったが――設えてあるコンコースのベンチにめいめいが腰を下ろす。 途端、もう二度と立ち上がりたくないと思う程の疲労感を覚え、京介はぐったりと背もたれに身を預けた。 歩いている最中は気が張り詰めていたのかさほど疲れは感じていなかったが、足は棒のようで、見れば膝が笑っている。 他の皆も同じようで、一様に厳しい表情で床を睨んでいた。特に何度も変身した木場と葦原は目に見えて顔色が悪い。 それじゃ、と話を切り出したヒビキにも、その声は張りがない。 「仲間も増えた事だし、これからの事でも話し合おうか。 ね? 香川さん」 「ええ。まだ情報を共有できていない方も居ますし、この辺りで整頓しておいた方がいいでしょう」 何時の間にかヒビキと香川の二人がこの集団のまとめ役になっているようだった。年齢からすれば当然の成り行きだろう。 ヒビキは全員の顔を見回し、異議のない事を確認する。―――と、一人緊張に顔を強張らせている木場に気付き、声をかけた。 「どうした、木場?」 「今、外から、バイクの音が……」 コンコースはほぼ無音だった。耳を澄ませても、バイクの排気音などは聞こえてこない。 京介は気のせいではないか、と言おうとしたが、先程も似たような事があったのを思い出し、はっとした。 ややあって、バイクが近づいて来る音が京介の耳にも聞こえだす。 少し様子を見てくると立ち上がったヒビキを見送り、京介は固唾を飲む木場の顔を見て、畏怖の念を強める。 ―――彼は本当に、人間ではないのだ、と。 ※ ヒビキは柱の陰から様子を伺っていた。 駅前の道路の彼方に小さく見えるバイクに目を凝らし、それが見覚えのある物だと気付くと物陰から出て、大きく手を振る。 相手もそれに気が付いたのか、減速して駅の前でバイクを止めた。 「志村! 無事だったのか!」 「ヒビキさん! 病院に居なかったので、どうしたのかと思って……」 ヒビキが駆け寄ると、志村もヘルメットを外した。疲れきった顔をしてはいるものの、酷い怪我などはなさそうだ。 「何だ、志村一人なのか? 一文字や他の皆は? タチバナって人は?」 「それが……チーフとはあの辺りに待ち受けていた空を飛ぶ怪物に阻まれてしまって」 離脱の際にライアのデッキを使い、戦力が無くなってしまった事。 五代たちと合流しようにも姿が見えず、仕方なく一旦病院へ向かったものの無人で、念のため病院に残った一文字にヒビキたちを探すよう言われた事。 事情を説明する志村に頷き、問い掛ける。 「じゃあ、二人は今の所無事なんだな?」 「はい。 ヒビキさんが見つかって本当によかった……早く病院に戻って、一文字さんと合流しましょう! 手塚さんの怪我も心配ですし―――」 嬉しげに言う志村に、ヒビキは俯いた。その態度に何かを察したのか、志村の顔から喜色が消える。 夜を連れて来る風に街路樹の葉がざわざわと震え、西日が作る建物の影が妙に濃く感じた。 「そんな……手塚さん……」 手塚は傷ついた体で、敵の攻撃から自分達を庇って倒れたのだと告げると、志村はそう呟いて口を覆った。 悲しみと後悔からだろう、その手は小さく震えていた。 もう一方の手に、強く握り締められたライアのデッキを見て、ヒビキも痛ましげに面を歪める。 「ゴメンな……志村。手塚の分まで、頑張ろうな」 志村は黙って袖口で顔を拭うと、力強く頷いた。 ※ ヒビキの連れて来た志村という男を加え、一同はコンコースに円座して会話を交わし始めた。 木場はスマートブレインの正体、オルフェノク、ベルトの事を。ヒビキは今まで出会った仲間たちの事を。 葦原もまた、若干治まってきたものの、変身の後遺症から来る苦痛と疲労を堪えながら耳を傾けていた。 各々の語る話を、そのつど香川がまとめる形で情報交換が行われていく。 目的、仲間、そして敵―――膨大な量の情報を、ある者は静かに聞き、ある者は熱心にメモ帳へと書き付けている。 聞き覚えのある名前や姿が口にされる度に反応を示す者も居たが、質問や追求を許してしまうと事の運びが滞るからだろう、香川が制止していた。 無論葦原も例外ではない。忘れようのないその名前、『緑川あすか』、そして『五代雄介』の名がヒビキの口から語られると、思わずその顔を見つめてしまう。 あすかと一時期行動を共にしていたというヒビキは、彼女は敵を倒すためにデルタギアを持って離脱したと言った。 ならばそのデルタギアを持っていた葦原とも何かしら関係があると察していたのだろう、意外でもなさそうにその視線を受け止めている。 それでも、葦原があすかの最後を語り始めると、ほんの一瞬驚愕からか目を見開くのがわかった。 だが、各人から一通り話を聞いた香川が「何か質問がありますか」と促した時も、ヒビキはその場では何も言わず黙っていた。 他の者からはぽつりぽつりと、知り合いなのだろう人物の安否を尋ねたり、理解できない用語の説明を求める声が上がる。 それも落ち着いてきた頃に、まとめ役に徹していた香川が口を開いた。 「病院と放送局を経由してヒビキさんたちの仲間を集めた後、研究所で首輪を解除する術を探っているという男の元へ向かう……今までの話を総合すると、こうしたルートを辿る事になると思います。 幸いバイクは三台ありますし、研究所へ行くメンバーは合流した後その時の戦力から決定すればいいでしょう」 淡々と語る香川の声を聞きながら、葦原の脳裏にちらりと風見志郎の顔が浮かぶ。 桜井侑斗と再開し喜ぶ木場の姿を見て、彼はヒビキ達に任せ、自分は風見と五代を探すべく分かれようかと思っていたが、目的地に五代たちがいると聞けば無視はできない。 ―――涼、あなたは殺させない、私が……デルタの力で守るから……! 意識を失う寸前に、泣きそうな声で自分を呼ぶのが聞こえた。 仇を討つ、と細い腕でデルタギアを握り締め、本来ならば優しく美しい筈のその顔を、怒りと悲しみに歪めていたあすかが脳裏に蘇る。 (あすか……お前を殺した奴らを許しはしない……!) 守れなかった―――その悔しさは彼女の命を奪った者たちへの怒りに変わる。葦原は静かに拳を握り締めた。 ※ 香川はもう一度、異論がないか確かめるように一同の顔を眺め回し、所持品の事について切り出した。 「あーっと、その前に……葦原、だっけ? ちょっと」 ヒビキは悪いと思いながらもそれを遮ると、思いつめた表情の葦原に向かって声をかけた。 手招きすると、葦原も黙って立ち上がった。いぶかしむ香川に、ヒビキは片目を瞑って詫びる。 「すみません、ちょっと確認しときたい事があって。すぐ戻りますし、わかった事があったら話します」 「わかりました、こちらでは所持品の整理を進めておきます。 葦原さんも、荷物を見せてもらって構いませんね?」 「好きにしろ」 無表情で尋ねる香川と心配そうに眉をひそめる志村を横目に、そっけない態度の葦原を伴って、少し離れた階段の下まで移動する。 この辺りなら他の者に会話が聞こえる事はないだろう。 わざわざ移動したのは折角団結している皆に余計な気を揉ませたくないからだったが、見れば葦原の表情は変わらず厳しい。 警戒されてしまったか、と頭を掻きながら、ヒビキは努めて穏やかな口調で話し始めた。 「葦原はさ、さっきの話の中で、俺の仲間の五代たちと戦った、って言ってたよな?」 「ああ」 「そこがわかんないんだよな……俺の知ってる五代と光さんは、あすかさんを殺すような奴じゃなかった」 葦原の目は強い光を宿し、真っすぐにヒビキを見つめている。瞳の奥には静かだが、激しい怒りが見て取れた。 五代たちが葦原の変身する『緑のライダー』と戦った、と言っている以上“そっくりさん”の仕業であるとも考えられない。 何らかの誤解が生じている事は明らかだが、だとすれば。 「……あの『黒いライダー』、かな」 ヒビキが呟く。中央で交差する黄色いラインに縁取られた紫の瞳を持つ、カイザという名のライダー。 木場のファイズ・サイガ、北崎の黒と金のライダー、そして自分の変身したデルタ。 これらは全てスマートブレインによって作られたものであり、変身者は限られていると木場は言っていた。 カイザに変身していた少年は木場と同じオルフェノクで、侑斗の知り合いによく似た少女と行動を共にしており、五代と戦っている葦原を助け、歌舞鬼と戦っている自分を狙い乱入してきた。 聞いた話を総合すればこんな所だが、どうにも腑に落ちない部分がある。行動に一貫性がないのだ。 少女を守るように行動している事や葦原に助太刀している事から、力を振るい他者を傷つけるためだけに――例えば北崎のように――行動しているとは思い難いのだが。 木場はカイザに変身する人物は本来あの少年ではなく、別の男だったとも言っていた。 もしかしたらその時その時によって別人が変身していたという可能性もあるが、こればかりは又聞きしただけのヒビキには判断できない。 眉間にしわを寄せて考え込むヒビキから、葦原はふいと目線を外し、背を向けた。 「あ、おーい。どこ行くんだ?」 「あんたに何を言われようが、奴らが何をしたかは俺が確かめる。……五代にも、あの黒いライダーにもな」 言い捨ててそのまま階段を下りていってしまう葦原を見て、ヒビキは肩を竦めた。 しかし、葦原に対して悪感情を抱いた訳ではない。自分自身の信念に裏打ちされた言動とその慎重さはむしろ好ましくさえある。 それに五代たちの話を聞くつもりだというのは、このまま同行してくれるという事だ。 ヒビキはあえて葦原を追わず、香川たちの待つ中央ロビーへと戻るべく歩き出した。 110 tears memory 投下順 111 憎悪の声は歓喜する(後編) 108 男二人、虫二匹――――はぐれ虫 時系列順 109 Traffics(後編) 桜井侑斗 木場勇治 葦原涼 香川英行 日高仁志 桐矢京介 105 病い風、昏い道(後編) 志村純一
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橘朔也 ピ~ン♪ポ~ン♪パ~ン♪ポ~ン♪ 不快な声とともに告げられるは、死者の名前。 ギリッと歯噛みをする音を、パーフェクトゼクターは聞いていた。 己の刃を支える柄が強く握り締められる。改造人間の握力は、並の剣なら砕いていただろう。 だが伝説のヒヒイロカネの剣、パーフェクトゼクターには何の痛みももたらさなかった。 むしろ、城茂が伝えるのは心の痛み。放送には彼の探し人、仮面ライダーキックホッパーがいた。 そして風見志郎の名は、再び彼の心を抉っているだろう。 鬼の形相を、茂は俯かせると、何かに気づいたらしく視線を移動させる。 「おやっさん!」 茂の視線の先には初老の男の惨殺死体があった。駆け寄る彼の目に、悲しみと怒りを混ぜた色がある。 しばらく身体を震わせていたかと思うと、茂は立ち上がり自分を使って穴を掘り始める。 至宝の剣である自分がスコップの代わりにされるなど、本来なら怒って余りある行為だが、彼の必死な形相を見ると素直に協力をしたくなった。 盛り上がった土に、パーフェクトゼクターで作った木の板を突き刺す。 茂は手を合わせ、自分の父親代わりといっていい人物の冥福を祈った。 誰がこんな事をしたかは分からない。だが、その殺戮者はこの島に必ずいる。 そいつらから弱者を守る。仮面ライダーは揺るがなかった。 「おやっさん。俺が必ず、仮面ライダーとしてこの殺し合いを止めて光をもたらす。だから風見さんやユリ子と仲良くそっちにいてくれ。 いつか、俺もそっちに逝くから」 土で薄汚れた黄金の剣を掴む。だが剣の持つ気高さは、一遍の曇りもなかった。 「悪い。でも俺には大切なことなんだ。だから、しばらくは俺に付き合ってくれ」 短く伝えると、太陽光が反射して、茂に答えたような気がした。 草を踏みしめ、地面の土を蹴ろうとしたとき、 「ムゥン!」 緑の影が風となって茂を襲った。身を捻ってかわすと、後ろに存在していた木が砕かれ、轟音を立てて倒れていく。 「てめえ!」 茂は身を起こし、影の正体を睨みつける。 影は濃い緑の色を全身に纏っている。 発達した胸部から腹の筋肉にあわせて、他と比べやや明るい緑色に身体の前面を彩っていた。 胸の中央には宝石が太陽の光を反射している。 肘から先は刃が伸びて、抉られた者の運命を簡単に推測させる。 腹に据えられたベルトは、生物の瞳を模していた。 顔は身体と同じく濃い緑色の仮面に、下顎はくすんだ銀。 クラッシャーと角は金色、二つの瞳は血のように赤く、仮面ライダーを見つめる。 オレンジのマフラーを風になびかせるその男に、茂は怒りを覚えていた。 自分を襲ったそれは、 「仮面ライダー? 偽者か!?」 「違う。俺は闇を切り裂き、光をもたらす唯一の存在となる、仮面ライダーアギトだ!」 「そうか。それなら、何で俺を襲った?」 「仮面ライダーは俺一人でいい。それ以外の仮面ライダーは俺が殺す!」 鬼気迫った声が告げられた。男の声には悲壮感がある。 何らかの事情が彼を狂わせたかもしれない。先程の自分のように。 だから…… 「お前は仮面ライダーじゃない」 「うるさい」 「俺が教えてやる。本当の仮面ライダーをな。 後輩、お前を仮面ライダーに戻してやるから……」 茂は傍に剣を突き刺し、グローブを脱ぎ捨てる。 露になったコイルを巻かれた手をむき出しにして構えた。 「かかってこい! 変……ッ!」 「待ってくれ!」 男の声に中断され、腕が途中で止まる。 振り返ると、黒いジャケットの男が背後から現れた。 「その役目、俺に譲ってくれ」 「橘……」 現れた男の名前に少し驚く。タチバナ、今しがた埋めた男と同じ名をしていた。 その男が自分に並び、真摯な瞳をこちらに向ける。 「そういうわけにはいかない。俺は殺し合いに乗りかけた。 だからそのけじめとして、あいつを正気に戻す」 「俺は仲間に誓った。彼を仮面ライダーに戻すと! それに、奴は俺に似ている。守るべきものを守れず、ただ力を求めた俺と!」 その言葉に驚き、橘の顔を見つめる。真剣な眼差しは嘘を語ってはいない。 やがて、一つの考えが茂の脳裏をよぎる。 (ああ、こいつらもか) ここにいる三人は大切な人を守れなかった。 その後悔と狂気と力に惑わされ、あるいは自ら手放して、一時期は仮面ライダーを失いかけた二人。仮面ライダーを失っている目の前の男。 何の因果だと、茂は笑った。 「頼む。この先に居る俺の仲間が殺人鬼に狙われている。彼らの力になってくれ」 「ずるいな。そう頼まれたら、断れないじゃないか」 「……すまない」 「いいさ。俺は仮面ライダーストロンガー、城茂。お前は?」 「仮面ライダーギャレン、橘朔也」 風が吹き、木々がささやかな祝福を男に送る。仮面ライダーと名乗る彼に迷いはなかった。 胸を張って言い切る男に頷き返す。ここはギャレンの出番だ。 「死ぬなよ、ギャレン」 「お前もな、ストロンガー」 茂は踵を返し、地面を蹴って丘へと目指す。ギャレンの仲間はそこにいるのだろう。 希望は潰えてはいない。闇を切り裂く仮面ライダーはまだまだいる。 「変身!!」 戦士の決意が背中より聞こえる。 (風見さん、おやっさん。俺たちは負けません。まだ、仮面ライダーは死んでいませんから!) 胸を熱くして、城茂は駆け抜ける。 丘に光が満ちている事を信じて。 茂の足音が遠のいていく。アナザーアギトを通さんと、睨みつけた。 アナザーアギトは茂を追いかけず、構えをとる。 まずは自分を倒すことに決めたらしい。好都合だ。 ギャレンバックルをかざして、カードが帯状に腹を回って固定する。 左腕を前に突き出し、右手でバックルの端を掴む。 「変身!!」 軽く開いていた左手を手前に軽き引きながら握り締める。 右手を回転させ、端のスイッチを引っ張り、バックルを反転させ、青い光の壁を発生させる。 ――Turn Up―― 光の先のアナザーアギトを見据え、潜っていった。 その体躯を赤い強化スーツに纏い、銀の鎧を着込む。 ダイヤの意匠は各所に配置されている。 赤い兜にダイヤのマークを縦で二つに割った銀の仮面をつけた戦士。 緑の瞳で哀れな男を見つめる彼の名前は、仮面ライダーギャレン。 人類の自由と平和のため、仲間のために立ち向かう男だ。 ゆっくりと、ギャレンは歩み続ける。それはアナザーアギトの射程に入っても変わらない。 やがて構えているだけだったアナザーアギトに変化が起きた。 空気の壁を破って、音速の拳が突き出された。アギトもかわせなかった必殺の一撃。 ギャレンを貫かんと迫る。しかし、拳は空を切り、逆に懐にギャレンがもぐりこんでいた。 赤い拳がアナザーアギトの脳を揺さぶり、よろめかせながら後退させる。 追撃をするために、ギャレンは地面を蹴る。その彼を迎撃するためだろう、アナザーアギトが蹴りを放つ。 蹴りが避けられるが、慌てていない。これはフェイントだったのだ。 右肘を曲げて腕を振りぬく。肘より突き出された刃が太陽の光を反射して、弧を描く。逃げ場は蹴りが断っていた。後退は不可能。 だがその刃もギャレンを捉えることはなかった。 ギャレンは突き出された脚を引っ張り、自身は前に突き進むことによって懐に深く入り、身体を刃の射程の内に入れたのだ。 肘を左手で止め、アナザーアギトの腹に銃を押し付ける。 引き金が引かれ、火花が飛び散りアナザーアギトが離れていく。 ギャレンの銃口は動かず、一発、二発、三発とアナザーアギトの発達した筋肉を抉る。 「ハァッ!」 アナザーアギトが気合を入れ、四発目と五発目を刃で弾き飛ばした。 ギャレンは微動だにせず、六発目と七発目を銃より放った。 「無駄だ!」 再び、アナザーアギトが弾こうと腕を上げる。しかし、銃弾は刃の先端を弾いた。 「何のつもりだ?」 ギャレンは答えず、連射を続けている。やがて、アナザーアギトが焦り始めた。 刃の付け根にひびが入ったのである。 「狙ったのか!?」 答えは返さない。普通なら、動く標的の武器を狙い続けるなど不可能だろう。 しかし、ギャレンの装着者は橘朔也。 射撃の腕は神業を極めている男である。 かつて、レンゲルとなった桐生に、カードを引き抜き、ラウズするという狙いをつけにくい状況から、一発も外すことなく銃弾を当て続け、必殺技を放ったことがある。 その彼の腕を持ってすれば動く標的を射抜くなどたやすい。 アナザーアギトが危険を感じて接近しようとすると、胸が三度爆ぜる。 「この判断力、この強さ! さっきとはまるで別人だ! キサマ、何者だ!」 「仮面ライダーギャレン。それ以上でも、それ以下でもない!」 再度放たれた銃弾に、ついにアナザーアギトの右肘の刃・バイオクロウが乾いた音をたて、折れた。 銃口から煙が上がり、そのままアナザーアギトへと近付いていく。 「木野、もうやめろ。そんな事をしても、お前の弟は喜ばない」 「お前に何が分かる! 雅人のことなどを!」 アナザーアギトは立ち上がり、クラッシャーを開く。 スゥーっと空気を吸い込む音が聞こえ、腰を落として構えている。 光を吸い込み、脚に力が満ちていく。それを阻止せんと銃弾を放つが、アナザーアギトは痛みを無視して跳躍を始めた。 「ハッ!」 だが、ギャレンはその行為に備えていた。 自分がくらい、この殺し合いで仲間となったアギトの技であるため、対策はたてている。 (睦月、北岡。お前たちの力を借りる!) 左腕を前に突き出し、中のスイッチを押す。左腕に装着されたひょうたんに似た機械からロープが放たれ、アナザーアギトを木に縛り付けた。 「なに!」 アナザーアギトから驚きの声が聞こえる。バーニングディバイドを使えない彼の作戦だ。 正面から打ち合ってはどうしても威力負けをしてしまう。 そして、バーニングディバイドでも彼のアサルトキックに対抗できるかは微妙だ。 それなら、動けなくしてからこちらの技を当てる。そのため隙のできる瞬間を狙ったのだ。 これは、アギトを相棒にし、アナザーアギトと戦ったギャレンだからできた芸当だ。 おそらく、今のこの瞬間なら、この作戦を成功させる者は他にはいない。 ギャレンはGA-04・アンタレスを外し、二枚のカードをラウザーに通す。 青い光が空中に浮き上がり、身体に吸い込まれる。顔が赤く発光し、電子音が樹海に響く。 ――Drop―― ――Fire―― ――Burning Smash―― 「ウオォォォォォォォォォゥォゥッ!!」 ギャレンが飛び、脚に炎をまとって、オーバーヘッドキックをアナザーアギトに迫らせる。 だが、アナザーアギトは焦った様子が見えない。 「オオッ!」 力を溜めた右足を木に叩きつけ、根元が折れる。 アナザーアギトは木を背負ったまま、身を捻ってギャレンへと木を叩きつけた。 木と人の身体がぶつかり、骨が折れる嫌な音が響く。銀の仮面の左半分が割れ、破片がパラパラと落ちる。 ギャレンはその身を空へ躍らせ、 「木野゛オ゛オオオ゛オオオオォ゛ォォォォォォ゛ォォォ!!!!!!」 ない。大木を叩きつけられ、左腕が折れながらも踏ん張り、炎の蹴りをアナザーアギトに浴びせた。 アナザーアギトは吹き飛び、やがて勢いよく地面に叩きつけられる。 木が砕かれアナザーアギトの拘束を解いている。威力を削られたバーニングスマッシュではまだ動けるだろう。 事実、アナザーアギトはふらつきながらも立ち上がってくる。 アバラを二、三本折っただろうか。血を吐いて自分の前に立ちはだかる。 「俺は……負けない。雅人、俺が救う!!」 「救いが必要なのはお前だ。木野」 「いらない! 俺は救いなど、報いなどいらない! 必要なのは俺がただ一人の仮面ライダーであること! 俺が闇を切り裂いて光をもたらすことだけだ!」 「闇にとらわれているのはお前だ。俺も、そうだった。 俺にお前の弟の気持ちは分からない。だが、今のお前の気持ちなら分かる。そして、その未来も!」 ギャレンは銃を投げ捨て右拳を固める。 目はひたすらアナザーアギトを見据え続けた。 『橘くん』 一瞬だけ、音も風景も消え、白衣の長い黒髪の女性が微笑む過去の映像が浮かぶ。 『分かっている。小夜子』 ギャレンは地面を蹴って、数メートルの距離を一瞬で詰める。 仮面ライダーの力を込めた拳と、アギトの力を込めた拳が腕を交差させて二人の頬を貫く。 たたらを踏みながら、踏ん張る。 最早瞳はお互いしか映していない。 今度はアナザーアギトが突っ込んでくる。打ち込まれる拳を右手だけで捌き、鳩尾に膝を叩き込んだ。 身体をくの字に曲げるアナザーアギトに裏拳を放った。 しかし、敵の右腕で防がれ、掴まれて投げ飛ばされる。木に叩きつけられ咳き込む。 左腕の激痛が蘇り始めた。痛みに気を失いそうになるが、それでも立ち上がる。 「なぜだ? なぜ立ち上がる?」 騙され、力を求めた結果、小夜子を喪い、力を手放そうとして桐生をも亡くしてしまった。 その自分と、弟を失ったため頑なに人を守ろうとし、彼を案じる仲間をも殺しかねない木野。 正直、彼と比べるには自分は情けないかもしれない。 だからこそ、木野を止めるのは自分でありたい。自分に訪れた未来を木野に与えたくない。 その想いを込め、ギャレン、橘は露になった瞳でアナザーアギトとなった木野を見つめる。 「木野……お前の心はボロボロだ!」 「…………お前は何を言っている?」 「お前は自分の状態に気づいていないだけだ。勝手に自分で自分を追い詰め、周りとともに心を傷つけている。 今のお前は、小夜子を、桐生さんを喪う目になったときの俺と同じ、心がボロボロだ! そう言っている!!」 「黙れ……」 「黙らない。俺のときは仲間のおかげで立ち直った。 だからお前の仲間の俺が止める! 行くぞ!! 木野!!!」 「黙れといっている!!」 アナザーアギトが怒りに震え、拳をこちらに向けている。 殺気と怒気がギャレンを襲うが、そよ風のように流して迎撃の準備をする。 空気が凍り、二人は動きを止める。木の葉がざわめき、太陽がまぶしい光を天から注がせる。 穏やかな陽気に相応しくない、死合の瞬間が刻一刻と近付く。 雀が二人の間にある木の枝に止まる。しばらくさえずるが、獣の本能に異様な空気を感じて萎縮する。 二人の睨み合いに耐えれずに、雀が飛び去る。 その瞬間、土が飛び散り、二人の戦士が風となって迫る。 二人は地面にかがみ、ギャレンはデイバックを取って、アナザーアギトは手に取ったものを掌に隠して、進行を再開した。 「ムン!」 アナザーアギトの右手が振られ、ギャレンの右目が焼けるような痛みが走る。 折れたバイオクロウが片目を奪っていた。 「馬鹿な! なぜ動きが止まらない!!」 ギャレンの進軍は止まらない。 呻き声一つ上げずに地面を蹴り続ける。 「おおおおぉぉぉぉぉぉぉぅぅぅぅ!!」 知らずに叫び、デイバックを投げ捨てる。右手には剣が握られていた。 アナザーアギトはその剣を左肘のバイオクロウで受け止めた。 しかし、ギャレンの握る剣はただの剣ではない。ディスカビル家に伝わる、宝剣。 ひびの入った刃を切り裂き、咽元に刃を迫らせる。 アナザーアギトは拳を唸らせ、自分を狙ってきた。 だが、剣の方が早い。この戦い、仮面ライダーギャレンの勝ちだ。 血飛沫が一本の木を赤に染め上げた。 「なぜだ? なぜ剣を途中で止めた?」 アナザーアギトが問いかけてくる。その事実を示すように、刃は紙一重で止められていた。 「言……っただろ……う。木野は……俺の仲……間だと。俺は仲間を……殺さ……ない」 「腹に……腹に穴を開けた俺が仲間だとッ!!」 アナザーアギトの言葉を肯定するように、ギャレンの銀のアーマーを貫いて拳に血が滴っている。 一滴、二滴が指を伝い、土に覆われた地面に血の池を作っていく。 「そんな……こと、気……にする……な」 「橘ァァッ!」 崩れるギャレンを支え、アナザーアギトが叫ぶ。 その声にギャレンは満足して、一つの事実に気づいた。 (ああ、こういうときに言うんだ) 「木野、お前は……真面目すぎる。もっと馬鹿……になれ」 「橘、待っていろ! 今すぐ治療を……」 「いい……んだ、木野。ただ、頼みがあ……る。北岡と津上に……すまないと伝えて……くれ。 睦月……に、闇に捕らわ……れるなと伝え……てくれ」 言い終えると同時に、青い光がアナザーアギトを吹き飛ばし、人の姿へと戻った。 傷口に収まっていた腕を失い、更なる血が流れ出る。橘は血の池に倒れ、体温を失っていく感覚を感じた。 「橘……」 木野に笑いかけ、口を開く。酷く瞼が重たいが、放っておくわけには行かない。 「これ……は事故……だ。そう……だろう? 木野」 木野が悲痛な表情をする。表情を変えない男だと思ったが、意外な顔を持っていたらしい。 木野がいい奴なのは確認した。睦月も、北岡も、津上も、城茂も、ファイズもいる。 自分が死んでも、代わりに戦ってくれる仲間が、青い空の下にいてくれる。 それが、橘にとっては代えようの無い喜びだ。 彼は仮面ライダーになって、多くの逆境に出会った。 恐怖に身体を蝕まれ、戦うことができなくなった。 敵に騙され、利用された。 自分の短絡的な思考で、大事な女を喪った。 仮面ライダーを拒んで、先輩である桐生に叱咤激励された。 その彼は、自分のために亡くなってしまった。 正直、碌なことが無い。 だが、それでも、 「俺は、仮面ライダーになってよかった」 その言葉が、『橘朔也』の最期の言葉になった。 冷たくなり、死が訪れた橘を前に、木野は自身への怒りで身体を震わせていた。 「何が最強の称号だ。何が雅人のためだ。俺は雅人の死を理由に、罪の意識から逃げただけじゃないか! 橘……礼を言う」 彼は穴を掘り始め、死体を抱える。激闘を終えた身体に堪えるが、文句は言えない。 盛り上がった土を見つめ、隣のような板を探すが見当たらない。 「俺は闇を切り裂き、光をもたらすとしよう。無力な人間だけじゃない。仮面ライダーにもだ!」 重い身体を引きずって、橘の荷物を回収する。 これは、津上たちに返さなければならない。 「二度とアギトの力に、仮面ライダーの闇などに飲まれはしない。 闇を受け入れたのが俺の『意思』なら、闇を抜け出したのは橘の『遺志』だ。 俺の心にお前がいる限り、医師の使命を、仮面ライダーの宿命を忘れはしない。橘、お前は俺の『仲間』だ!」 墓に告げて背を向ける。振り返りはしない。 彼は仮面ライダー。罪を背負って戦いに向かいに、丘へ進み続けた。 □ 白い部屋に、橘はいた。ドアが開き、一人の女性が立っている。 癖の無い綺麗な長い黒髪の、整えられた顔に笑顔を浮かべている。 白衣が穏やかさと知性を強調させた佇まいをさせていた。 『お疲れ様。橘くん』 橘は笑顔で返し、女性の手を握ってドアへ向かった。 ドアの傍には、いつの間にか表れた男がいた。 『よくやったな。橘』 白いスーツに厳つい顔の男は、満足気に言葉をかけてくる。 義手であった右腕は、生身の腕に戻っていた。 彼に満足だったという頷きをする。 三人はやがて、光に満ちた部屋へと消えていった。 【橘朔也 死亡】 残り33人 【城茂@仮面ライダーストロンガー】 【1日目 現時刻 日中】 【現在地:樹海B-5】 [時間軸] デルザー軍団壊滅後 [状態] 胸の辺りに火傷。 [装備] V3ホッパー、パーフェクトゼクター [道具] 支給品一式 [思考・状況] 1:仲間を探す(丘のメンバー優先)。 2:殺し合いを阻止し、主催者を倒す。 3:明日、ジェネラルシャドウと決着をつける。 4:自分に掛けられた制限を理解する。 ※首輪の制限により、24時間はチャージアップすると強制的に変身が解除されます。 ※制限により、パーフェクトゼクターは自分で動くことが出来ません。 パーフェクトゼクターはザビー、ドレイク、サソードが変身中には、各ゼクターを呼び出せません。 また、ゼクターの優先順位が変身アイテム>パーフェクトゼクターになっています。 【木野薫@仮面ライダーアギト】 【1日目 現時刻 日中】 【現在地:樹海B-3】 [時間軸] 本編38話あたり [状態] 辛うじて歩ける。重症(打撲、火傷、刺し傷、骨折など)、疲労(大)、2時間変身不可。 [道具] 救急箱。精密ドライバー。ギャレンバックル。ラウズカード(ダイヤのA、2、5、6) ディスカリバー、GA-04・アンタレス。配給品一式×2(睦月、木野) [思考・状況] 1:橘の遺志を継ぎ、闇を切り裂いて光をもたらす。 2:丘のメンバーと合流。 3:無力な人たちを守る。 4:医師の使命を忘れない。 5:自分の無力さを痛感している。
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風見ハヤト (神速の勝利者) CHARACTER CH-083 緑 2-2-0 M (自動A) このカードは、+X/+X/+Xを得る。Xの値は、3を上限とする、自軍DPコインの個数の半分(端数切捨て)とする。 (自動D) このカードがセットされているユニットが破壊された場合、「特徴 サイバーマシン」を持つ自軍ユニット1枚を廃棄できる。その場合、その破壊を無効にする。 サイバーフォーミュラ系 男性 子供 ドライバー [1][1][1] 出典 「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」 1991 このカードと「専用機のセット」が成立するユニット アスラーダGSX アスラーダGSX(マリン仕様)
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TOP>かず辞典収録語リスト かず辞典収録語リスト 登録語句一覧 五十音順に記載 かず辞典【初版】公開より6539日が経過 2021-12-10 (Fri)現在の登録語句総数は1369個(以下随時更新) あ・・・ アートネイチャー 哀 愛【あい】 亜依 iアプリ アイアンキング 合鍵 愛妻弁当 愛してる 開いた口が塞がらない IT革命 アイビーシート 相棒 アイマスク あいりん地区 アオレンジャー 赤井秀一 赤い玉 赤川次郎 阿笠博士 あかひげ薬局 赤福餅 赤星憲広 赤星ラーメン あかんたれ 秋山莉奈 アクマイザー3 浅井良 浅香唯 浅野温子 足跡 アジアン あした天気になあれ あしたのためにその1 明日も勝つ! 味道楽 アッチソン アデランス アトランジャー アナザーアギト あなただけ見えない アフター あぶない刑事 APTX4869 アマゾン 天邪鬼 綾波レイ 新井貴浩 新たなる変身 A-LA-BA・LA-M-BA アリバイ アルティメットフォーム アルプススタンド 泡踊り 暗号 アンコウの餌待ち 暗黒時代 安全日 安全ピン あんた誰や? アンディー・シーツ あんパン アンフェア 威圧感 いい人 イエローシート イエローメッシュジャージ 伊賀野カバ丸 井川慶 石ノ森章太郎 イタダキマン 1990 一条薫 1・2・3と4・5・ロク 一年の計は元旦にあり 一文字隼人 一身上の都合 一反もめん イッパツマン 一般論 一服 偽りのウエディング イデオンガン 伊藤かずえ 愛しの刑事 イナズマ イナズマン 乾巧 井上敏樹 井の中の蛙、大海を知らず イブキ 今岡誠 意味無し勃起 イメクラ 癒し系 イヤリング型携帯電話 岩田稔 インターポール インパルス インフェルシアの花嫁 インベーダーゲーム ウイニング・ザ・レインボー 上戸彩 上を向いて歩こう ウォッカ 牛若丸 嘘 うちの子にかぎって・・・ 宇宙海賊キャプテンハーロック 宇宙からのメッセージ銀河大戦 宇宙鉄人キョーダイン 宇宙の騎士テッカマン うな重 海物語 裏オプ 裏ビデオ 怨み屋本舗 裏メニュー ウリクペン救助隊 ウルトラ五つの誓い 浮気 噂の刑事トミーとマツ 上付き うんともすんとも言わない エアーウルフ 映画村 営業トーク ATフィールド Everlasting Luv ええか?ええのんか?最高か? ADブギ AB型 AV男優 A列車で行こう4 江川有未 駅弁 江草仁貴 SH‐06A SF西遊記スタージンガー SO903i エスカレーター エスコート Xライダー エッチ 江戸川コナン 江戸プロフェッショナル必殺商売人 NG集 エヴァンゲリオン EPISODE FINAL 海老で鯛を釣る FBI エマージェンシー えらい エレベーター 炎神戦隊ゴーオンジャー 遠足 円卓の騎士燃えよアーサー 円盤戦争バンキッド お【「・・・お」】 花魁 往診ドクター事件カルテ 大江戸捜査網 大阪城 大阪城ホール 大阪人 大滝警部 大滝秀治 大野克夫 岡田彰布 オカルト 沖一也 起きて半畳、寝て一畳 オギノ式 沖野ヨーコ お好み牛玉丼 長田結花 教える 押し車 押しピン オダギリジョー 大人買い 大人の対応 踊る大捜査線 お兄ちゃん! おにぎりせんべい おニャン子クラブ お姫様だっこ おみやさん 思惑 オヤジぃ。 おらしんのすけ 折鶴の結花 オルフェノク 俺たちの勲章 俺たちは天使だ オレたちひょうきん族 オロナミンC おんぶおばけ 隠密同心 ガードチェイサー カイザ 顔【かお】 鏡【かがみ】 カゲスター 影の軍団 陰星 ガサ 風間小太郎 風間唯 風見志郎 飾り職の秀 風の刑事 東京発! 科捜研の女 片岡篤史 ガチャポン カツカレーうどん 桂小枝 桂三枝 桂文珍 勝てたらいいな 加藤美佳 香取石松 金津園 金本兄貴のスタミナハラミ丼 金本知憲 狩野恵輔 彼女 花粉症 壁に耳あり障子に目あり 上沼恵美子 神谷明 仮面ライダー(1号2号) 仮面ライダー 仮面ライダーアギト 仮面ライダーアマゾン 仮面ライダーX 仮面ライダーカブト 仮面ライダーキバ 仮面ライダークウガ 仮面ライダー THE NEXT 仮面ライダー THE FIRST 仮面ライダースーパー1 仮面ライダー(スカイライダー) 仮面ライダーストロンガー 仮面ライダーZO 仮面ライダー電王 仮面ライダー響鬼 仮面ライダー555 仮面ライダーV3 仮面ライダーBLACK 仮面ライダーBLACK RX 仮面ライダー剣 仮面ライダー龍騎 貨物列車 カリス カリパク カルテNG カルビ 可哀相 川藤幸三 顔射 ガンダム世代 消えたダイヤを追え! 祇園祭 キカイダー キカイダー01 妃英理 騎乗位 傷だらけのダイヤモンド 気絶 季節 吉川晃司 キック力増強シューズ 喫茶ポアロ きつねうどん 機動戦士ガンダムZZ 木下あゆ美 木場勇治 きまぐれオレンジロード 木村拓哉 ギャグ キャップキング キャバクラ ギャバン キャプテン GAM 99【SHOP99】 救急戦隊ゴーゴーファイブ 球児カツオのタタキステーキ丼 牛乳 狂気 餃子の王将 教師びんびん物語 京橋 京風 魚群 巨乳 きりもみシュート ギルスレイダー 禁煙パイポ 銀河旋風ブライガー 銀河漂流バイファム 緊急指令10-4・10-10 キングストーン 近視 金田一耕助 金田一少年の事件簿 金太十番勝負 禁断症状 筋肉痛 キン肉マン消しゴム 銀翼の奇術師 クイズ100人に聞きました くいだおれ クウガ グーチョキパー クジラ怪人 薬【くすり】 グダグダ くちこみアルバム 口裂け女 屈曲位 靴下 工藤新一 工藤優作 工藤有希子 久保田智之 雲に乗って CRY OUT 倉木麻衣 クラス会 暗闇仕留人 暗闇指令 グランプリの鷹 グリーンウェル グリーンシート クリスマスイブ クリトリス クリムゾンスマッシュ 苦しみ クレイグ・ブラゼル クレジット三番手の法則 グレッグ・ハンセル グロイザーX Growing of my heart グローイングフォーム クローズド・サークル クローゼット くろしお 黒の組織と真っ向勝負 クンニリングス K【ケイ】 経験 警告 刑事くん 刑事犬カール 警視庁捜査一課9係 警視庁捜査第8班 刑事ヨロシク 携帯電話 ゲイラカイト ケーキ KBS京都 ゲキレンジャー ケチ 結婚 欠点 月曜日 圏外 剣劇人 健康食品 剣崎順 源氏物語 懸賞 KENT 現場百回 幻魔大戦 恋【こい】 恋はスリル、ショック、サスペンス 高級店 轟轟戦隊ボウケンジャー 甲子園カレー 甲子園焼きそば 鋼鉄ジーグ コードネーム=麻宮サキ GW ゴールド会員証 ゴールドライタン ここは惑星0番地 心はロンリー、気持ちは・・・ 小嶋元太 五代雄介 こだま・ひびき ご馳走様でした こちら本池上署 ゴックン GOD SPEED LOVE こてこて 今年の阪神は違う 今年も勝ちたいんや! 粉モン文化 コナンとキッドとクリスタル・マザー コナンと平次と消えた少年 5年3組魔法組 小林聡美 コピーロボット 虎風荘 コメント 小文字 小山正明 コレクション GORO コロ助 コロムビアゆりかご会 コロンボ ゴワッパー5ゴーダム コンドーム コンバトラーV COMPLEX 紺碧の棺 サイガ 最終兵器 サイドバッシャー サイバーショット 再放送 三枝夕夏 坂克彦 逆立ち Theかぼちゃワイン 桜【SAKURA】 桜井広大 桜餅 酒 ザ・刑事 ささきいさお 桟原将司 沙粧妙子~最後の事件 サスケ さすらい刑事 旅情編 佐世保バーガー ザ・タワー 佐藤美和子 里中智 サム THE MOVIE VERSION DEKARANGER サヨナラホームラン 三角関係 参観日 3高 35歳 三丁目の夕日 サンテレビ 300系 さんまの駐在さん CSS CGI G3 G3-X G3-MILD G4 Gメン75 JFK ジェット風船 ジェフ・ウィリアムス 事件記者チャボ! 次元大介 地獄大使 しこしこ 仕事 地震・雷・火事・オヤジ 実況パワフルプロ野球 69 失敗 ジップアップウエア 死神博士 死のロード 柴田恭兵 シミュレーションゲーム シムシティ 下柳剛 下柳の五島うどんちゃんぽん風 ジャッカー電撃隊 ジャッジメント・タイム シャドーチェイサー じゃりん子チエ 柔よく剛を制す 14番目の標的 16人の容疑者!? 純情 城茂 上新電機 丈夫 ジョージ・アリアス 徐行 ショッカーライダー ジョディ・サンテミリオン 白鳥警部 素人 ジン【じん】 神敬介 伸縮自在サスペンダー 新庄剛志 新必殺からくり人 新必殺仕置人 新必殺仕事人 水平線上の陰謀 スーパーカー スーパー戦隊シリーズ スーパービュー踊り子 スーパー1 スカウト 頭寒足熱 杉本高文 すき家 杉山直久 すけすけゴーグル スケバン刑事 スケバン刑事Ⅲ少女忍法帖伝奇 スケバン刑事Ⅱ少女鉄仮面伝説 スケベ椅子 すこすこすこすこっ スコット・クールボー 寿司 筋【すじ】 鈴木園子 スターウルフ スタイルシート スタスキー&ハッチ ストッキング ストラップ ストリップ劇場 ストレス ストロンガー スパイ大作戦 スパワールド SPEED 素股 スランプ 寸止め 世紀末の魔術師 制限 青酸カリ 精子 星銃士ビスマルク 聖戦士ダンバイン 西部警察 生理中 セーラー服 セーラー服反逆同盟 関本賢太郎 セクキャバ セクハラ 「絶対、何もしないから」 ZO 説明書 0系・新幹線 1900系 戦国魔人ゴーショーグン 全身リップ 選択 千年女王 全米が泣いた 潜望鏡 全裸にエプロン 爽(ロッテアイス) 装甲騎兵ボトムズ 掃除 相談 惣流 アスカ ラングレー 早漏 ソープ 曽我町子 続・三丁目の夕日 即尺 束縛 即ベッド ゾック 備えあれば憂い無し 「そのとおりっ!」 ソファー ゾル大佐 ソルブレイン ダービースタリオン ターボエンジン付きスケートボード 第一発見者 ダイエー甲子園店 タイガース 大空魔竜ガイキング 大激闘マッドポリス’80 大暑 ダイジョーブ博士 タイタンフォーム 大追跡 大鉄人17 大都会PARTⅢ 大都会PARTⅡ 代表取締役刑事 太陽にほえろ! ダウンロード 高木美保 高木渉 高見兵吾 高山みなみ 滝和也 筍剥ぎ 「たこ焼きみたいやね」 助け人走る タスポ 立ち食いうどん屋 立花藤兵衛 舘ひろし 立ちんぼ ダッシュ勝平 縦読み 他人の目 煙草 ダブルフェラ 田村正和 タン塩 タンスの肥やし 探偵たちの鎮魂歌 探偵団バッチ 乳首当て 膣外射精 千葉麗子 チャーシュー麺 チャイナドレス 着エロ チューブトップ 超時空要塞マクロス 超獣機神ダンクーガ 超人戦隊バラタック 超人バロム1 超人ビビューン 挑戦 蝶ネクタイ型変声機 長七郎江戸日記 チョコエッグ チョコボール チョコレート 「ちょめちょめ」 チョンの間 通信簿 通天閣 筑波洋 辻本茂雄 続きはWEBで・・・ 釣った魚に餌はやらない 美人局 つばめ 円谷光彦 潰れる 爪跡 吊り橋 鶴光 ツンデレ デート喫茶 刑事貴族 デカブレイク 刑事部屋 デカマスター テキーラ テクニシャン デジタルカメラ テスト 「テスト前だから・・・」 手帳 鉄道公安官 デビルチョップ 手前味噌 デュオ・マックスウェル デリバリーヘルス デルザー軍団 てれびくん テロップ 天下一品 電気あんま 天気予報 天空の城ラピュタ 天国へのカウントダウン 電子戦隊デンジマン 電車でGO! 電人ザボーガー 天神さん 天神橋筋商店街 天神祭 天地人 伝統の一戦 てんとう虫の歌 電脳系 天王寺動物園 転売屋 伝七捕物帳 胴上げ 闘将ダイモス 倒叙モノ 動物 TWO‐MIX 透明ドリちゃん トーマス・オマリー 遠山・葛西スペシャル 遠山和葉 遠山刑事部長 常盤貴子 特捜エクシードラフト 特捜最前線 特捜戦隊デカレンジャー ドクトルG 時計型麻酔銃 時計じかけの摩天楼 牛鉄鍋膳玉子とじ 特急サンダーバード どっこい大作 トドロキ 翔べ!必殺うらごろし! トムとジェリー ドムドム 友達 土用の丑の日 ドラゴンフォーム ドリームキャスト 鳥谷敬 トリプルファイター 努力 トルコ トレード トロピカルランド とろりん ドロロンえん魔くん ドン・ドラキュラ ドンパチ ナイチンゲール誓詞 ナイトバロン ナイとメア ナイトライダー 永井真理子 中江真司 中折れ 中川家 中出し 中西清起 中飛車 中村勝広 仲村トオル 中村主水 中山美穂 ナゴヤドーム 謎 納豆 七草 七転び八起き 生だ!さんまのヒットマッチ 悩ましポーズ なるほど!ザ・ワールド 南京町 なんばパークスシネマ ニート 匂い松茸味占地 仁王立ち 二回目 苦手意識 肉うどん 西村京太郎 20℃ 26の秘密 西脇 2000の技 二層式 2チャンネル 日曜笑劇場 ニット帽 日本爆裂 日本橋 二度寝 二年前の忘れ物 日本語でおk? 二枚目 女体盛り ニュータイプ ニューヨーク恋物語 入力 二輪車 人間万事塞翁が馬 忍者キャプター ニンテンドーDS Lite 葫 忍風カムイ外伝 ヌードル ぬ~べ~ 鵺 ぬかるみの世界 脱ぎ講習 抜き挿し 脱ぎ脱ぎ麻雀 抜く ぬくい ぬくぬくの布団 抜け駆け 抜け毛 ぬらりひょん ぬりかべ ぬるま湯 濡れ場 ぬれ餅 濡れる 値上げ 願い事 ねぎ玉牛丼 ネクストコナンズヒント NEXT LEVEL 猫舌 ネコババ ねじりんぼう 熱帯夜 熱中時代・刑事編 ネットカフェ 熱暴走 ネバーネバーネバーサレンダー 眠りの小五郎 眠れない夜をかぞえて 眠れる森 寝る 燃費 念力 念を押す ノイズ 脳内トレーニング 能見篤史 ノーパン喫茶 ノーリアクション 残り者には服がある ノスタルジア 後浦なつみ ノックスの十戒 喉元過ぎれば熱さ忘れる のの字 野良猫 のり塩 ノリ・ツッコミ のれんに腕おし ノロイ ノンストップ のんだくれ HART TO HART バーニングフォーム ハーボット バーロ パイズリ はいはい パイパン ハイメガキャノン はうっ~ 芳賀優里亜 ハクション大魔王 爆走!ドーベルマン刑事 はぐれ刑事純情派 橋掛人 橋爪功 バジュラの剣 はだかの刑事 パチンコ パチンコ屋 バックアップ パッケージ バッテンロボ丸 服部静華 服部平次 服部平蔵 法被 ハッピーセット ハッピーターン 八方美人 バトルフィーバーJ バトルホーク バトルホッパー 花さか天使テンテンくん 花電車 バナナ バナナチョコ 花びら回転 パパはニュースキャスター ハプニング 濱中治 ハミ乳 林原めぐみ バラのタトゥの女 ハラハラ刑事 ハリケーン 破裏拳ポリマー はるか パワスポ 反抗期 半熟卵 阪神甲子園球場 阪神タイガース 反省 半田健人 パンチラ パンドーラ 般若 犯人追跡めがね 半笑い 陽あたり良好 BD7 ヒウチ 光戦隊マスクマン 引き篭もり ピスコ PiTaPa 左利き 左手の薬指 ビック・ワン ビックワンガム ビッグマック 必殺からくり人・血風編 必殺仕置人 必殺仕置屋稼業 必殺仕切人 必殺仕事人 必殺仕事人Ⅲ 必殺仕事人Ⅴ 必殺仕舞人 必殺仕業人 必死のパッチ 人の振り見て我が振り直せ 瞳の中の暗殺者 ピノコ 批判 ヒビキ 批評 暇 秘密 秘密戦隊ゴレンジャー 微妙 103系 113系 百貫デブ 桧山進次郎 氷河戦士ガイスラッガー 豹柄 標的は小五郎 評論家 平野恵一 ビリーズ・ブートキャンプ hiro 広末涼子 ピンクチェアー ピンクチラシ ファイズアクセル ファイブハンド ファミコンウォーズDS ファミリースタジアム V3 Vネックジャケット 風俗 夫婦 風魔鬼組 風魔の小次郎 風来坊 プール フェイドアウト 富嶽百景殺し旅 深田恭子 福原忍 袋とじ 富豪刑事 藤岡弘、 藤川球児 ふしぎなメルモ 藤崎奈々子は豚骨ラーメン 藤田平 藤田まこと 藤峰有希子 藤本敦士 豚マン 踏み切り ブラスターフォーム ブラチラ ブラックエンジェルズ ブラックジャック ブルースペイダー 古畑任三郎 フレームページ プレゼント 付録 PROJECT G4 プロパンガス プロ野球チップス 屁(へ) ベイカー街の亡霊 米花町 平成仮面ライダー ベータ・エンドロフィン ペガサスフォーム 下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる ペッサリー ベッド ペットボトル ペットントン ヘルス ベルモット 変換 変身忍者嵐 変身ベルト 変態 弁当型携帯FAX ポイズン 帽子 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い 放電熱 宝刀争奪大決戦 忘年会 蓬莱551 BOYS BEE・・・ ホームランバー ほかす ぼくドラえも~ん ポケットティッシュ 星の王子さま 細川茂樹 ホタテのロックンロール ほたる・・・ ボタン型スピーカー 勃起 ぽっちゃり ホットカーペット ホットケーキ ホテイ 堀江美都子 堀川りょう ボルテスⅤ ホルモン焼き ポレポレ 本気 本郷猛 梵字 本庁の刑事恋物語 本庁の刑事恋物語5 本庁の刑事恋物語3 本庁の刑事恋物語7 本庁の刑事恋物語2 本庁の刑事恋物語4 本庁の刑事恋物語6 マーガリン マイティフォーム 前向き マカロニほうれん荘 牧野塁 槇村さとる マクドナルド 枕営業 枕詞 負けるもんか! 誠直也 誠のつけ麺 マザー マジイエロー マジグリーン マジシャイン マジピンク マジマザー マシンハヤブサ まじっく快斗 マジブルー マジレッド まぜちゃう派 マットプレイ 松浦亜弥 まっしぐら マッハバロン マドロス マニア マニュアル 魔破羅 マフラー 魔法戦隊マジレンジャー マメ 真弓明信 真弓ダンス マヨネーズ マルチフリース赤星バージョン みえみえ 見切り発車 ミクロイドS ミクロ系 岬ユリ子 ミスジ ミスター・ルーキー Mysterious 水木一郎 水谷豊 見せパン 見立て殺人 三田村邦彦 乱れ牡丹 ミックスジュース 密室 ミッシング・リンク 蜜の味 御堂筋線 南光太郎 ミナミの帝王 南野陽子 箕面大滝 箕面温泉スパーガーデン 美濃囲い 宮内洋 宮村優子 未来少年コナン ミルキー みんなのうた ムーミン ムーンクレスタ 無芸大食 ムサイ 六三四の剣 虫めがね 無敵超人ザンボット3 無敵ロボ トライダーG7 ムテキング 胸がドキドキ 胸の谷間 胸やけ 無謀 村上幸平 村上弘明 村雨良 室井滋 目(め) 迷宮案内 迷宮の十字路 明訓高校 名刺 明治スーパーカップ 名探偵カゲマン 名探偵ホームズ メイド喫茶 冥土の土産 名誉返上 メインテーマ メガ牛丼 目が覚める 眼鏡 メガホン メガマック メ・ガリマ・バ 目暮警部 目覚まし時計 メタルダー メッセンジャー メモリ メロン記念日 メンソール メンチ 儲け話 妄想 もう食べられないよ 毛利蘭 萌え系 燃えろアタック モーション モーニングピル モグラ獣人 モグラ叩き モザイク モダンチョキチョキズ 桃太郎侍 桃太郎電鉄 もらい煙草 森下千里 森本亮治 もりもりぼっくん モロボシダン ヤイバーレコチェンジャー 喧しい 野外プレイ 焼肉 野球仙人 八木裕 優しそう やしきたかじん 安田大サーカス 八つ当たり ヤットデタマン 矢野輝弘 矢野シュー 病は気から 山崎和佳奈 山田太郎 山ねずみロッキーチャック 山内明日 山村刑事 山村美紗 やる! ヤングタウン 湯【ゆ】 誘拐・天使の身代金! 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嵐の前(前編) ◆9DPBcJuJ5Q 自然公園エリアの森の中を、2台のバイクが疾走する。 1台は『白いカラス』という、名前からして反骨精神の固まりのようなマシン。本来の操縦者はハカイダー。広川武美を後部座席に乗せて現在操縦している本郷猛=仮面ライダー1号に決闘を挑んだ悪の改造人間である。 もう1台は、ライドチェイサー『シリウス』。現在搭乗しているソルティ・レヴァントのかつての仲間であり、現在融合して操縦しているミーの悪友であるクロを殺した者=エックスが主に操縦していたマシンである。 なんとも皮肉な乗り合わせでマシンを操りつつ、彼らは森を走り抜ける。 その操縦技術は瞠目に値するものであり、本郷もミーもまるで障害物など無いように木々の間をすり抜けていく。 本郷猛、ひいては仮面ライダーのバイクの操縦技術については、最早言うまでも無いだろう。超一流の操縦技術に、超一流のマシン。常人にとっての難関など苦もなく駆け抜ける。 対するミーの融合しているシリウスは、元々入り組んだ空間を自由に飛びまわることが出来るように設計された、空中機動タイプの小型ライドチェイサーである。 加えて、ミーは今までに自転車、乗用車、バス、ラジコンヘリ、戦闘機……などなど無節操に様々な乗り物と強化融合し、それらを自在に操ってきた経験とそれを可能にした天性のセンスとも言えるものがある。 故に、ミーも決して本郷に遅れることはない。 「わ~! ミーくん、凄い! 私は何にもしていないのに!」 「へへ、まぁね。こういうのは慣れてるし」 ソルティからの惜しみない賞賛に、ミーは得意げに頷く。彼女からの声援も、ミーが本郷に追随出来ている一因か。 ちなみに、武美は今の所ずっと黙っている。何故なら、下手に口を開くと舌を噛むからだ。 ミーも本郷も常に時速100km以上の速度で森を駆け抜けている。カーブでさえも殆ど減速せず、時には急減速・急加速を数秒で行い、短距離ながらジャンプすることもある。 こんな状況で喋れという方が無理である。ソルティは普通に喋っているが、あの子は色々と特別なのだ。 お~♪ 風を切る感覚って結構爽快~♪ それでも、一見すると下手な絶叫マシンよりも危険そうな状況を、心底から楽しめている武美も大したものだ。 その要因は、目の前にある本郷猛の逞しく頼もしい背中と、その肩に乗っているウフコックのどこか愛嬌のある後姿か。 ▽ 修理工場のある工場エリアへの連絡通路がもうじき見えてくるか、という所で、本郷の肩に乗ってエックスの『臭い』を探っていたウフコックに動きがあった。 「本郷、止まってくれ。ミーもだ」 「分かった」 ウフコックからの指図に即座に反応し、本郷は後ろのミーとソルティに合図を送り、白いカラスを停車させる。 「どうしたの? 本郷さん」 シリウスと合体したままの状態でミーが問うと、その質問にはウフコックが答えた。 「この辺り……あちらの方向だな。エックスの臭いを強く感じる」 「じゃあ、もしかして!?」 ウフコックの言葉に武美が強く反応し、それにソルティとミーも続く。恐らくエックスが近くにいると思ったのだろうが、本郷はそうでは無いだろうと考えた。 その根拠は……言うなれば、勘だ。この静穏を嵐の前のそれと感じないだけ。 そして本郷の勘は、ウフコックによって肯定された。 「いや、そうじゃない。正確には残り香、だな。どうやら長時間、エックスが留まっていたのだろう」 「もしかして、エックスさん……」 ウフコックが告げた言葉に、ソルティの表情が暗くなる。 今のエックスが長時間一つの場所に留まるとしたら、それは十中八九、戦闘だ。 もしかしたら自分達が遅かったが為に、エックスが新たな罪を重ねてしまった可能性もある。 だからこそ、それを確かめに行かねばならない。 「行こう。なにか、手掛かりがあるかもしれん」 エックスの更生を願うのならば、彼の罪を知り、受け止めることこそが肝要となる。そしてそれは、彼を討つことになっても同様だ。 何故、どうして、戦わねばならなかったのか、殺さねばならなかったのか。 それすらも分からずに決着をつけるなど、哀し過ぎる。 本郷の力強い言葉に、ソルティも武美も、ミーもウフコックも頷いた。 目指すは隣のG-5エリア。多少の寄り道となる程度だろう。 途中からはエックスの物と思われる足跡もあったので、彼らは迷わずにそこに辿り着けた。 「あれは……お墓?」 ミーの言葉に、本郷も無言で頷いた。 森の中でも少し開けた場所。他の木々よりも二回り大きな木の下に、それはあった。 木の枝を圧し折って作られた簡素な十字架と盛り上がっている土が、それが墓標であることを示していた。 「まさか、エックスの臭いから感じた『悲哀』は、これか?」 耳元で、ウフコックの戸惑ったような声が聞こえる。 鬼となったエックスに、今更そんな感情が色濃く表れるなど思っていなかったのか、ウフコックの思案は深刻だ。 しかし本郷は、エックスのその『悲哀』の感情に希望を見出した。見ず知らずの誰かの為に悲しめる優しさが彼に残っていれば、説得も不可能ではない。 不謹慎な希望に墓の下で眠る死者に詫びつつ、本郷は白いカラスを墓の前に止めた。ミーとソルティもそれに続き、同時にミーは融合を一時解除する。 「あー、疲れた。普段はこんなに疲れないのにな~」 「ミーくん、ご苦労様です」 2人の遣り取りを見守りながら、本郷も武美やウフコックと共にゆっくりと白いカラスから降り、墓を見た。 そこで気が付いた。墓の前には大きな石が置かれ、盛り上がった土の上には2つの青いヘルメットが置いてあったのだ。 大小の違いはあれど、その2つのヘルメットはデザインがよく似ていた。 「これ、エックスさんのヘルメットです!」 すると、大きい方のヘルメットを見たソルティが、そのようなことを口にした。 それに応じて、武美も墓の前に歩み寄る。本郷達もそれに続く形で墓の前へと歩み寄る。 「これが? あいつ、私達を襲った時は白いヘルメットだったけど」 青いヘルメットを見て、武美は怪訝そうにソルティに尋ねる。 その言葉にソルティは頷いて、青いヘルメットを大切そうに持ち上げた。 「はい。エックスさんのヘルメットは、元々こっちだったんです」 ソルティの顔は、寂しさに翳っている。 きっと、エックスが自分の知る姿とは少しずつ、だが確実に変わっていっていることが原因なのだろう。 「それじゃあさ、こっちの小さい方は誰のなんだろう?」 ミーはそう言って、小さい方のヘルメットを指した。 確かに、それが問題となる。同じデザインとはいえ一回り小さいのだから、エックスのヘルメットのスペアということもあるまい。 墓に安置されていることから、恐らく、埋葬された参加者と縁の深いものだと推測できるが。 ソルティ達が揃って頭を捻っている横で、本郷とウフコックは墓を調べ続けた。何かのヒントは無いかと探っているのだ。 「みんな。この石に何か文章が刻まれているぞ」 すると、本郷が簡素な十字架に気を取られているうちに、ウフコックが墓の手前に置かれた石から何かを発見した。 本郷達はすぐに、石を覗き込み、そこに書かれている文章を読み取った。 「これは……」 『平和を愛し 平和の為に戦った 心優しき戦士 ロックマン ここに眠る』 石には――恐らく手で削って書かれたのだろう――そのような文字が刻み込まれていた。 簡素な文章と、不揃いで不恰好な文字はその形からも哀しみが溢れ出て来るかのようで、本郷は自然と黙祷していた。 他の3人と1匹(2人と2匹?)もそれに倣い、ロックマンへ黙祷を捧げた。 約1分の黙祷の後、本郷達は少々の話し合いの後、ロックマンの墓から出発することになった。 ロックマンとエックスの関連性については様々な憶測が並んだが、どれも決め手を欠く想像でしかない。なにより逼迫したこの状況では、ゆっくりと考えている暇も無い。 ソルティはエックスのヘルメットを再び、ロックマンの墓の上――小さなヘルメットの隣に供えた。 僅かに後ろ髪を引かれながら、それでもすぐに、ミーが融合しているシリウスへと搭乗する。 それを見届けて、本郷は最後にもう一度だけ、ウフコックが嗅ぎ取るほどの濃密な哀しみと共にエックスが打ち立てた墓へと視線を向けた。 エックス。お前は哀しみにも立ち止まらず、前へと進んで行ったか。……この墓標に、お前は何を誓った? どんな決意をロックマンへの餞とした? 本郷の疑問に答えるものは無い。 だからこそ、本郷は自分自身の答えを口にする。 「行こう。ロックマンのような犠牲者をこれ以上出さない為にも、俺達の手でこの戦いを終わらせよう」 本郷の言葉に、一同は力強く頷いた。 そして、彼らは再度出発する。 目的地は、この殺し合いの打破のために避けては通れない関門――修理工場。 ▽ 修理工場の外で、スバル・ナカジマは一人、一心不乱に拳を振るっていた。 エックスが去った後、スバルとボブは修理工場の探索を行った。1階部分に充実した回復施設があるのだから、更に上階には何か他のものがあるのではないかと判断されたのだ。 しかし、上階部分は屋上からのナタクの攻撃によってボロボロで、通路が寸断されている箇所もあった。 その通路とは、奇しくも風見志郎が発見した隠し通路のある部屋への通路であり、彼らはそこを発見するに至れなかった。 だが、2階の部屋で複数のコンピュータ端末を発見し、ボブはそれが自分にも扱えることを確かめると、早速件の音楽ファイルの解析を始めた。 スピーカーから流れてくる歌とメロディを聞き続けて数分後、スバルは見張りの為に外に出て行くと申し出た。 ボブも暫しの黙考の後にそれを了承し、何かあったらすぐに知らせるようにとだけ言い含めた。 そのような経緯で、スバルはこうして見張りも兼ねて鍛錬を行っていた。 失われた右腕の代わりとなったリゼンブルパーツと、ボブから託された力――ガイアアーマーの慣らし、という意味もある。 だが、この状況をスバルが望んだ最たる要因は他に2つある。 1つは、ボブの音楽ファイルの解析に、スバルは自分では役に立てないと判断したからだ。 ……正直、知識とか閃き以前に、あの歌を真顔で聞いてあれこれと真剣に思案しているボブの姿は、見ていて耐えられない。色んなものが。 それに、あの歌は長時間聴いていたら頭がどうにかなってしまいそうな気がした。 そんなわけで、ボブことT-800は音楽ファイルを1人で解析中なのである。 そして、もう1つの、恐らくは最大の要因。 それは、動き回って忘れたいのだ。自分が、最愛の姉――ギンガ・ナカジマを殺してしまった事実を。未だに生々しく残るあの時の感触を。 ガイアアーマーの拳が、轟、と唸りを上げて、血に汚れた幻影をも振り落とさんばかりに、猛然と振るわれる。 続いて、スバルは次の拳を振るうためのステップを、ズン、と力強く踏む……が。 「遅い! こんなんじゃ、ガジェットドローンだって1機も仕留められない!」 スバルは自身の振るう拳に、少しも満足できず、苛立っていた。 ガイアアーマーは大地の女神の名を冠するに相応しく、重厚な鎧による傑出した防御力が最大の特徴であり利点である。 説明文にも「これでトゲトラップも恐くない!」と明記されているところから、その事実は明白だろう(スバルはこの説明文に軽くイラッとしたが)。 加えて、ガイアアーマーによって増大した質量はスバルの拳の一撃の威力を大幅に上げ、頑強な鎧はその反動からも装着者であるスバルを守った。 だが、代償として素早さが失われてしまった。それは単なる力自慢か、オールマイティな戦いができる者にとってはそう問題では無いだろうが、スバルにとっては由々しき問題だった。 何故なら、スバルが幼少の頃より母――クイント・ナカジマと姉のギンガから習い、その身に修めたシューティングアーツとは、スピードを活かしたヒット&アウェイを基本戦術とする格闘技だ。 堅牢な鎧の防御力は申し分ないが、そもそもスバルのポジションも性格も生粋のオフェンスで、切り込み隊長のようなものだ。 防御力に頼った戦法も、防御力を活用した戦術も、彼女は良しとしない以前に、その発想に至らない。 なにより、今のスバルは前に出なければならない。 前に出て、誰よりも何よりも早く打って出なければ、仇は打てない。 「ドラス……!」 苛立ちのまま思い起こす最大の仮想敵は、憎悪の対象。復讐すべき悪魔。 セインの姿を騙り、悪辣な手段で人の輪へと入り込む、疑心暗鬼を呼ぶ潜行する魔神。変幻自在の悪夢。ギンガを盾にして、彼女をスバルに殺させた張本人。 恐らくは今、必死で抑えている自己嫌悪と後悔の念、深い悲しみも、あいつの計算通りなのだろう。 ……なら、それ以上の憤怒を拳に込めて―― スバルはそこで一度足を止めた。 そして、足を踏ん張り、腰を入れて、全身に力を漲らせた。その力を、新たな右腕へと込める。 「一撃――!」 ――あいつを、撃ち貫く! 「ひっと……」 そして、拳を打ち出そうとした……瞬間。 「頼む! 信じてくれ、スバルさん!!」 金色の影が、目の前に立ち塞がったような気がした。 「……っ」 拳に込められた力は行き場を失って雲散霧消し、拳は力無く前へと伸び、空を切ったのみ。 スバルはわなわなと身を震わせ、己の拳を見つめた。 その拳は未だに赤く、ギンガだけでなく、彼を殴りつけた感覚も生々しく残っていた。 「駄目だよ……やっぱり、忘れられない…………」 ドラスのことを考える上で、それが憎悪であれ、憤怒であれ、八つ当たりであれ、それをぶつけようとする度に、目の前に何度でも現れる金色の影。 不撓不屈の勇気を胸に宿し、その勇気を無限大をも超えた力へと換える金色の鎧を身に纏った若き勇者王。その名は、獅子王凱。 彼は何度打ちのめされようとも、何度拳を打ち込もうとも、何度でも立ち上がり、何度でも叫んでいた。 ドラスはノーヴェ達によって更生したと。今は過去の罪を悔い、スバルとの和解を望んでいると。 だけど、それが本当だったとして……じゃあ、ギン姉はどうして死んだの? あれは、ドラスが盾にしたからに決まっている。絶対に、断じて、決して、事故なんかじゃない。ギン姉がドラスを庇ったなんて以ての外だ。 だから、ドラスは凱も騙していたんだ。そう決め付けてしまえば、それでこの話は終わり。 ……だけど、それができない。どうしても、できるとは思えない。 凱の力強い瞳が、確信と希望に満ちた声が、勇気と信頼に裏付けされた気迫が、その源が、悪魔の嘘だなんて思えない。 「分からない……分かんないよ、ギン姉……ノーヴェ……」 ドラスの姦計によって逝ってしまった、今は亡き姉と友の名を呟きながら、スバルは力無くその場に座り込んだ。 これから、どうしたらいいのか分からない。 自分の力を、どのように使えばいいのか分からない。 ……ドラスへの復讐さえ、絶対に正しいのだと確信できない。 もしも、凱と出会っていなければ。彼を問答無用で叩きのめすことができていたら。こんなことにはならなかったのに。 しかし、記憶に刻まれた過去に“もしも”は存在しない。過ぎ去った出来事を改変することなど不可能。スバルの愚直さでは、記憶を都合よく曲解することや改竄することもできない。 そうして、打ちひしがれて暫くすると、何かが聞こえてきた。 恐らく、何かの乗り物が移動する音だ。それも複数。それらが、こちらに近付いてきている。 スバルは慌てて立ち上がり、戦闘態勢を整える。 ボブへの報告は……今は、まだしない。 複数の音ということで、近付いてくる対象が集団=他者と協力的=殺し合いに積極的ではない……という判断からではない。 エックス襲撃の際にボブに頼りきりだったことに対する後ろめたさが原因だった。 自分だって役に立てることを彼に示したいと、スバルはそう考えて来訪者達を1人で出迎えることに決めた。 そうして現れたのは、2台のバイクに乗った1人の男性と――2人の少女の3人組だった。 どう見ても殺し合いには乗っていないであろう、見るからに無力そうな自分と同年代の少女達の姿に、スバルは安堵した。 そして、両者が互いに声を掛けようとした、その時―― 『インフォメーションメッセージ』 ――放送が始まった。 ▽ 時間は少し遡って、本郷組がロックマンの墓を発つ直前となる。 ソルティは名残惜しそうに、エックスのヘルメットを墓標に戻した。 本当は、あの頃のエックスの面影が残る、彼が身に着けていたヘルメットを持って行きたいという想いが強くあった。エックスを説得しようと思う自分に、勇気を与えてくれると思えた。 けど、彼らを引き離すなんて……そんなこと、しちゃいけませんよね。 寄り添う2つの大小の青いヘルメットは、まるで仲の良い兄弟のように見えた。 「――もしかして、ロックマンさんとエックスさんの関係もそうだったのかな?」 「兄弟ねぇ。もし本当にそうだとしたら、ソルティに話さなかった理由は……まさか、生き別れた兄弟で、死に顔を見た途端に思い出したとか?」 武美のその指摘にも、ソルティは首を小さく横に振った。 「それは、分かりません。……あれ? 武美さん。今、私喋ってました?」 「うん。なに、もしかして無意識だった?」 「そうみたいです」 苦笑しつつそう言うと、武美に笑われてしまった。 ミーの融合が完了すると、ソルティ達は改めて、修理工場を目指して出発した。 その時。白いカラスとシリウスの排気音に紛れて、誰かの声が聞こえた気がした。 ――――頑張って。 聞き覚えの無い、とても優しそうな少年からの声援は、すぐに彼方へと掻き消えてしまった。 そして、自然公園エリアの森を抜けて連絡通路に至ると、本郷とミーはバイクを一気に加速させた。 急ぐ、急ぐ。 鬼となったエックスとの決着の為に、彼が1人で辿ったのと同じ道程を、ソルティ達は4人で走り抜ける。 そして、修理工場が近くなると白いカラスとシリウスはほぼ同時に減速した。十字路を左折し、十秒も経たない内に修理工場と思しき建物が視認できた。 「本郷さん、あそこ」 「ああ。誰かいるな」 風圧などものともせず、ミーと本郷が言葉を交わす。それに釣られて、ソルティも修理工場の建物ではなく、修理工場の前へと視線を落とした。 そこには、重厚な鎧を身に纏った青い髪の少女がいた。 「どうするの?」 「私見だが、彼女からはエックスのような闘争の臭いは感じないな」 「ふむ……まずは、接触してみよう。彼女にも戦意は無いようだ」 「はい」 「りょ~かい」 会話が可能な程度に減速した状態で話を終え、本郷とミーは少女から10mほど離れた場所でバイクを停車させた。 そこで、全員が降りて、彼女と話しをようとした、その時―― 『インフォメーションメッセージ』 ――放送が始まった。 ▽ 合成音声による放送は、無感情に、無感動に、ただ淡々と事実だけを告げた。 No08 草薙素子 No10 クロ 武美とウフコックは短いながらも時間を共有した仲間の死を、改めて悼んだ。 ミーはもう二度と会えなくなってしまった、悪友のような親友のような――そんなかけがえの無い存在だった雄猫に、心の中で再び愚痴った。 ソルティはエックスの犯した罪に胸を締め付けられる想いだったが、それでも、エックスの優しさを信じた。信じて、再び彼と共にいられる時間が来ることを願った。 No33 灰原 呼ばれた名に、武美は僅かに反応する。 いけ好かない男ではあったが、クロを助けてくれた、この殺し合いの場で唯一の同じ世界の出身者。 そう思うと自然に、武美はお礼と同郷の誼を込めて、彼の冥福を祈っていた。 No14 獅子王凱 呼ばれたその名に、スバルは動揺する。 ゼロが呼んでいた『ガイ』という彼の名前は、名簿には1人しか該当しなかった。だから彼女は金色の勇者の名を獅子王凱だと断定していた。 その凱の名が、何故か呼ばれていた。 自分は殺していないのに。彼は、生きていて然るべき人物なのに。 憎悪に曇ったスバルの心にも一筋の光明を差し込んだ、疑う事なき勇者。 なのに、どうしてその名前が今呼ばれるのか、さっぱり意味が分からない。 No26 T-1000 倒すべき脅威の名が告げられても、今のスバルでは反応できない。 No27 ディムズデイル・ボイルド ウフコックは告げられた名に悲しみを忘れ、驚愕した。 告げられたディムズデイル・ボイルドと言う名とは、破格の化物【モンスター】の固有名詞。具現化した虚無。ウフコックが知り得る中でも最強の一角に名を連ねる存在。 それが、バロット亡き後、自分もいない状況で討たれたという事実を一方的に宣告されて、何故だか素直に喜べなかった。 No07 ギンガ・ナカジマ 告げられたその名が、スバルを現実へと引き摺り戻す。 自分の犯した罪が、現実が、動揺した心に付け込んで、どんどん、どんどん、心の奥にまで染み渡ってしまう。 そして、ギンガの死の原因が、凱の名が告げられたことに関して最悪の予想を閃かせた。 No05 風見志郎 No09 グレイ・フォックス 2人の訃報にも、本郷は動じない。 狂乱【マッドネス】という苦しみから最期に解き放たれた戦士に黙祷を捧げ、同時に、あの時の直感どおり命を懸けて散った後輩の死を悼んだ。 改めるべきは決意と覚悟。 思い出すべきは誇りと信念、そして約束。 故に、本郷猛――仮面ライダー1号は揺るがない。 No45 ラミア・ラヴレス No03 アルレッキーノ 最後の最後に告げられた2人の名に、本郷達は驚愕する。 彼らの担った役目はハカイダーへの連絡。本郷達に比べればリスクも少ないはことのはずだった。 それなのに、何故、2人の訃報が今、届けられているというのか。 合成音声はその後も、何事も無く禁止エリアを宣告し、今までの2度と同じく放送を終えた。 ▽ 「「どういうこと……?」」 武美の声が、目の前の見知らぬ少女の声と重なる。 だが、どちらもそれに気付くこともなく、2人は言葉を続けた。 「どうして、ラミアさんとアルレッキーノさんが……」 「どうして、凱さんまで死んでるの……?」 その2人に続く形で、ミーとソルティも口を開く。 「ラミアさんまで……チックショォォォォオオォォ!!」 「アルレッキーノさん…………」 ミーは激情に任せるまま叫び声を上げ、ソルティはエックスの次に縁のある仲間の死を悲しみ、声を押し殺した。 そんな中でも、ウフコックは本郷と共に努めて冷静に現状の把握に当たった。 彼らならば、暫く時間を置けば落ち着きを取り戻せるという、信頼による判断だ。 仲間を再び失ってしまった武美が心配ではあるが、今は一秒たりとも停止することは許されないのだ。 だから、ウフコックと本郷は休まずに思考を重ねる。 「本郷。ラミアとアルレッキーノについてはどう思う?」 ウフコックが問うと、本郷はすぐに返事をくれた。 「ハカイダーの可能性は低いな。あいつがやったのなら、フランシーヌから殺しているはずだ」 誇り高き悪の戦士の生き様を目の当たりにしているが故だろうか、本郷の言葉には確信があった。迷いも嘘も無い。 加えて、本郷にはハカイダーが、如何なる理由があろうとも、無意味な破壊を齎すとは思えなかった。 これは、互いが悪と正義――二律背反の存在であるが故の理解か。それとも、戦士としての共感か。 しかしそれでも、フランシーヌの生殺与奪は今もハカイダーにあり、ラミアとアルレッキーノが伝言を届けられていなかった場合はどうしようもないという事実がある。 だが、その事実を理解していても、2人とも敢えてそのことは口には出さず、ウフコックは話を続ける。 「あの2人が自分達の命を差し出して、フランシーヌという人物の助命を求めたとも思えない。そうなると」 「俺達と同じで、移動中に他の参加者から襲撃を受けた可能性が高いな。あの男、グレイ・フォックスも強かったが…… 今回の放送で呼ばれた草薙さんやクロは相当の実力者だったというし、風見に至っては10人ライダーの中でも屈指の実力者だ」 ラミアとアルレッキーノの襲撃者から、今回死亡が通告された参加者の戦闘能力へと話題がシフトしたことにウフコックは一瞬戸惑った。 だが、すぐに本郷の意図を読み取り、自分の考えを素早く述べた。 「ボイルドも、撃破されたという事実を俺自身が確認するまでは到底信じられないほどのモンスターだったことを認めよう。そして、僅かしか知らない俺にもラミアとアルレッキーノは充分に『強者』に区分される人物だった」 「俺達が知るだけでも、7人の強者が斃れた。……つまり」 「君のように、死んだ彼ら以上の力を持つ強者が犇いている状況、ということか」 思い出すのは、グレイ・フォックスという名のモンスター。 4人がかりでも足止めが精一杯で、一時は本郷を戦闘不能に追いやった存在も、それ以上の実力者=本郷とミーの融合【ユニゾン】によって敗れた。 ならば同様の現象が、各地で起こった可能性は高い。本郷にも比肩しうる強敵と仲間の死が、それを裏付けている。ボイルドも仮面ライダーも、易々と裏を掛けるような存在ではないのだ。 「ああ。……それと、これは悪い知らせだが、ラミアとアルレッキーノの下手人はほぼ間違いなく生存していると考えていい」 「なんだと? その根拠は」 別働隊の2人は襲撃者に対して一矢報いることさえできなかった、という本郷からの驚くべき通告に、ウフコックはその確証の提示を求めた。 「名前の呼ばれる順番だ。前回の放送の直後に殺されたという2人の名が真っ先に呼ばれ、俺達と別れた2人が最後に呼ばれた」 「なるほど。つまり、放送による死亡通告は番号などによるものではなく、死亡した順番である、ということか」 「そうだ。……そして、彼らの直前はグレイ・フォックスだった」 「……厄介だな」 彼ら2人を逃さず殺害し、尚且つ自身は生存しうる存在。 才知に長けた者か、圧倒的な戦闘能力を持つ者か、或いは両方を兼ね備えるモンスターか。 それに、今回の放送によって死者の発生するペースが一向に衰えず、たった18時間で残る参加者が16人になったことが確認された。 このことからも、各地で激戦が行われた=強者と、強者をも屠る強者が多数存在することは明らかだ。 やはり、この殺し合いはウフコックが経験したどのような現場よりもハードなようだ。 「ああ、厄介だ。厄介だが、俺達には今、他にやるべきこともある」 ウフコックの言葉に頷くと、本郷はそこでこの話を打ち切った。どうやら、彼らが落ち着きを取り戻したようだ。 「みんな、落ち着いたか」 本郷からの呼びかけに、最初に反応したのはミーだ。 「うん。僕は思いっきり叫んだら少しは。だけど……」 そう言って、ミーはウフコックと同様に心配そうに武美とソルティを見た。 「……冷たいかもしれないけど、私はあの2人とそんなに親しいってわけじゃ無かったからさ、そんなに辛くないよ。大丈夫」 武美は強がりながらも、そう言ってくれた。こういう場面で強がれるのも、精神的な強さの一つだ。 今はウフコック以外にも本郷、ミー、ソルティという心強いバックアップがいる。今の状態なら、彼女の言葉通り、きっと大丈夫だろう。 武美の気丈な言葉に触発されてか、ソルティも俯けていた顔を上げた。 「私も……こんなことではへこたれません! 私に戦いの厳しさを教えてくれたのは、アルレッキーノさんでしたから……だから、私も…………」 しかし、仲間の喪失は辛いのだろう。最後まで言い切ることができず、ソルティの言葉は途中で消えてしまった。 すると、本郷がソルティへと歩み寄り、彼女の肩を優しく叩いた。 「ソルティ、無理をしなくていい。泣きたいのなら、今、思い切り泣いてもいい」 本郷の大人の男の魅力【ダンディズム】に溢れた、穏やかな笑みと言葉。その包容力は、ウフコックでも真似ることができないものだ。 「……大丈夫です! それに、アルレッキーノさんやラミアさんが死んで辛いのは、私だけではありませんから」 ソルティは本郷の笑みに触発されたかのように、眩いばかりの笑みと気性を取り戻した。 それに安心した武美が歩み寄り、どちらからともなくハイタッチをした。なんとなく“うっう~”という擬音が似合う光景だと思う。 これで、こちらは問題無い。 驚嘆すべきは、やはり本郷猛のカリスマとも言うべき魅力と統率力。見れば武美とミーも、先程よりも明るい表情になっている。 この殺し合いの打破には、やはり、彼のようリーダーが必要不可欠だ。この修理工場に、解毒の設備があればいいのだが。 とにかく、これで残る問題はあと1つだ。 「ねぇねぇ、君は……」 すると、ミーが何時の間にか、残る問題=不気味な沈黙を続けている所属不明の少女に話しかけた。 だが、それは少女の声によって中断された。 「……ろし、ちゃった…………」 掠れた声で何事かを呟いた少女のただならぬ様子に、一同は押し黙った。 見れば、少女の目は虚ろ。そこに見えるのは、絶望という虚無。 まるで一時のバロットのようだと、ウフコックは思った。 「私……私…………凱さんまで、殺しちゃった――――!!」 今度は誰にでも聞き取れるほどはっきりと、少女は己の罪を叫んだ。 全員が息を呑む。見ず知らずの少女の、突然の罪の告白と自暴自棄に、どうしたら良いのか分からない。 そして少女は、ウフコック達のことをまるで意識に入れていない。 或いは、外の情報を処理するだけの余裕が、今の少女には無いのだろう。 「わた、し……わたし……ギン姉だけじゃなくて、凱さんまで…………あ、あぅ、ぅぅうぅああぁぁぁああぁぁぁぁぁ…………」 言いながら、少女は力無く膝を屈した。 両手をコンクリートの地面に付き、呼吸のように漏れだす声にはより一層の絶望と悲哀が乗せられ、瞳は先程と変わらず何も映さず、虚無だけを示していた。 少女の絶望と悲哀、そして虚無には、武美やソルティだけでなく、ウフコックまでも引き摺られそうになった。ミーに至っては既に半泣きだ。 だが、彼らは踏み止まった。踏み止まれた。 彼らの眼前には、泣くことさえもできない少女の身体を、まるで大樹のような雄大さで抱擁する本郷の姿があったのだ。 「今は、泣きたいだけ泣くんだ。俺でよければ、胸でも背中でも幾らでも貸そう。だから――全部、吐き出すんだ」 その言葉が切っ掛けとなったのか。 或いは、単に限界を超えていた堰がタイミング良くその時に切れただけなのか。 少女の双眸から涙が溢れ出し、同時に嗚咽が漏れ始めた。 「う、うぇ、……う、っく、う、うぅ……うわあああああああああああああああん!! ギン姉ぇ、ギン姉ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――! ゴメン……ゴメン、凱さん…………ゴメン、なさい………………!」 胸でも背中でも、か。自分にはとても出来ない芸当だ。 そのようなことを思いつつ、ウフコックは武美達と共に、少女を優しく抱擁する本郷と、本郷の胸で泣きじゃくる少女を見守った。 ▽ 「落ち着いたか?」 「はい。ありがとうございます」 あれからどれほど経過しただろうか。 本郷の胸で泣きじゃくっていた少女は泣き止み、落ち着きを取り戻した。 武美は改めて、本郷の温かさや包容力に感心した。 なんというか……そう、理想の父親や兄貴分のような感じだ。 9人もの仮面ライダーの後輩を纏め上げているのは伊達では無い、ということなのだろう。 「それでは、先ずは自己紹介から――」 ウフコックがそう切り出すと、突然、少女は辺りをキョロキョロと見回した。 みんなはそれを不思議そうに見ているが、武美はそれの意味するところを察し、悪戯っぽい笑みを浮かべながら黙って少女の足元を指した。 少女はそれに従って顔を下に向け、金色の体毛のネズミ――ウフコックと視線を合わせた。 「俺がどうかしたか?」 「ひゃ!? ね、ネズミが喋った!?」 ウフコックの発言の直後、少女はそう言って驚いた。 「あはは。そりゃそう思うよね~」 「わっ!? メタリックな猫が立って喋ってる!?」 頷いたミーに対してもこのリアクション。どうやら割と常識的な世界の出身らしい。 あ、ウフコックとミー、微妙に打ちひしがれてる。 「違いますよ。ウフコックさんはただのネズミじゃありませんし、ミーくんもただの猫じゃありませんよ?」 ソルティはそう言ってフォローした……つもりなのだろうが、今の言葉が追い打ちとなって、2人は更に困ったような表情になっている。 「……まぁいい。改めて、自己紹介をしよう。ウフコック・ペンティーノだ」 「俺は本郷猛だ。よろしく頼む」 「私は広川武美。よろしくね」 「私はソルティ・レヴァントです。よろしくお願いします」 「僕はミー、見ての通り猫のサイボーグだよ。よろしく~」 武美達が自己紹介を終えると、少女は一度深呼吸をしてから自己紹介をした。 「私はスバル・ナカジマです。……その、さっきは、ありがとうございました!!」 言うと同時に、スバルは身体を直角に折り曲げた。 その様子から、武美はスバルがスポ根系だと直感した。なんとなくだが、風来坊さんに通じるものがあるような気がしたのだ。 「なに、気にすることは無い。困った時はお互い様さ」 本郷は穏やかな笑みを浮かべて、スバルに手を差し伸べた。 「はい!」 スバルは鎧を脱ぐ間も惜しんで即座に本郷の手をがっちりと握り、握手をした。 これが殴り合った後の夕日の海岸だったら……うん、絵になる。やっぱりスバルはスポ根系だ。 「……スバルさん?」 武美が妙なことに納得している横で、ソルティがスバルの名を呟いた。 見ると、なにやらPDAを操作して画面に見入っている。 「どうしたの、ソルティ? いきなりPDAなんか取り出して」 「なになに、どうしたの?」 ミーと一緒に、ソルティのPDAの画面を覗く。そこにはある支給品の説明文が記載されており、その一部に、スバルの名前が書かれていた。 「思い出しました! スバルさん、これ、あなたのですよね?」 PDAを仕舞ってから、ソルティはスバルへと駆け寄り、一枚の板を差し出した。 「これって……もしかして、マッハキャリバー!?」 スバルはその板の名を、驚きながら、しかし嬉しそうに口にした。 「はい。いつかあなたに会えたら返そうと思って、ずっと持っていたんです」 「ありがとう、ソルティ!」 ソルティに礼を言って、スバルはすぐにその板を受け取った。 そして、スバルがマッハキャリバーという板に何かをした。 すると、どうだろうか。 『――おはようございました、相棒』 突如、何の変哲も無い板が喋り出したのだ。これにはさしもの本郷とウフコックも驚いている。 「マッハキャリバー! やっと……やっと会えた!!」 『ど、どうしたのですか? 相棒。それに、ここは? この人達は? 現状の説明を求めます』 スバルに力強く抱擁されて、マッハキャリバーは戸惑っているようだ。……というか、あれのどこに目とか耳があるのか突っ込むのは禁止だろうか。 「異世界、並行世界の超技術か……」 すると、本郷がなにやら深刻な面持ちで声を漏らしていた。 それはともかくとして、本郷とウフコックの主導の下、スバルとマッハキャリバーを交えて情報交換が行われた。 時系列順で読む Back 高みからの声-Climax Jump Next 嵐の前(後編) 投下順で読む Back 高みからの声-Climax Jump Next 嵐の前(後編) 134 彼のいない発電所 本郷猛 139 嵐の前(後編) 134 彼のいない発電所 ミー 139 嵐の前(後編) 134 彼のいない発電所 広川武美 139 嵐の前(後編) 134 彼のいない発電所 ソルティ・レヴァント 139 嵐の前(後編) 134 彼のいない発電所 ウフコック・ペンティーノ 139 嵐の前(後編) 131 仮面のはがれた殺人機械 スバル・ナカジマ 139 嵐の前(後編) 131 仮面のはがれた殺人機械 T-800 139 嵐の前(後編)
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番号 AMWS02032 名前 “小悪魔”美羽 読み “こあくま”みう Lv 2 スター 種別 ユニット BP 5000 SP 1000 【「苺ましまろ」、小悪魔的に連載中!】○経験10(捨札が10枚以上なら能力を得る)『このカードのBPを-2000。』 移動方向 ←↑→ 属性 悪魔♀ ブロック メディアワークス 作品 苺ましまろ レアリティ C デメリット経験を背負うことで高いスペックを手に入れたウィニーユニット。三方向移動とBP5000が光る。 属性「苺ましまろ」、「悪魔」はそれぞれ優秀。デメリット経験の関係上愛が入っているデッキで運用したい。 活躍の幅は多少広いが、やはり夢を持っていないので採用されていることは稀。
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【名前】風見鶏 蒼夜(かざみどり そうや) 【性別】男 【所属】科学/暗部 【能力】空力使い Lv4 『空気破断(エアブレード)』 【能力説明】 空気の噴出点を決定し、そこから空気を放出する。一般的な空力使い。 決定可能な噴出点の数は五つ。最大出力を出せば、一つで大型トラックを吹き飛ばす事が可能。 『空気破断(エアブレード)』 『地殻破断(アースブレード)』を元に開発された携行用高破壊力兵器。 西洋剣に似た無骨なフォルムをしており、『地殻破断』のブレードと同じ素材で作られた、 二枚の板を組み合わせるようにして刀身が形成されており、 『地殻破断』が表面の模様によって空気を自由に斬り裂くのに対して、 『空気破断』は内部の模様によって空気を自由に操作するようにデザインされている。 本来ならば柄の部分に装着する圧縮空気のカートリッジから高圧の空気を放出、 内部の模様によって軌道を操作され、細い隙間から吹き出す空気が自由自在に物体を切断するという機能を持つ。 威力や範囲、精密性に優れ、簡易AI制御によりりんごの皮むきからトラックの切断まで可能にする。 風見鶏の能力と組み合わせることで、空気のカートリッジをオミットし、代わりに砂鉄を搭載。 『地殻破断』のように高速で噴出する砂鉄を断熱圧縮により加熱し、高温の切断力を生み出せるようにしている。 【概要】 暗部組織『ブランチ』の一員。 妹の手術費用を稼ぐため、金回りの良い能力開発実験を受ける内に、 いつの間にか暗部に引きずり込まれてしまった少年。 年齢はまだ中学生程度だが、結構な数の修羅場をくぐっており、戦闘に関しては一日の長がある。 ただ、味の好みやファッションセンス、異性に対する対応等は歳相応。 蒔絵を『師匠』と仰ぎ、その圧倒的な破壊力に惚れ込んでいる。 また、同能力である柄島との親交も深く、共に能力の使用方法等を議論することも。 戦場ではペアを組んで先行するリーダー、サブリーダーの撃ち漏らしをカバーし、作戦のブレを修正する役割を持つ。 妹は今も病院で最先端治療を受けている最中であるが、 「自分が暗部に居るせいで妹がここに縛り付けられているのではないか」 という疑念を抱きつつある。 【特徴】 荒く切りそろえた黒髪の持ち主。一見すると幼い顔つきだが、細かい傷や陰のある表情がそれを裏切る。 服装はベルトが多めの黒いコートを着用。所謂一つの『中二病』のそれだが――本人には自覚がない。 【台詞】 「学園都市でも、無料で治療……って訳には行かないんだよな。金……金が必要なんだよ、どうしてもさ」 「『師匠』! 能力を使った戦術について語り合いませんか!」 「その程度の『盾』で俺の『刃』を防げるわけねえだろ。馬鹿にすんじゃねえぞ」 【SS使用条件】 特に無し